前徳島県知事による『マリオカート8 デラックス』実況がやたらうまい。プレイ動画を的確に解説、本人プレイにも見えてシュール


TikTokにて、前徳島県知事の飯泉嘉門氏が『マリオカート8 デラックス』の実況をおこなっているとする動画の一部が公開されている。その実況が“やたらうまい”とSNS上で話題を集めている。

Image Credit: 飯泉嘉門後援会


『マリオカート8 デラックス』は、『マリオカート8』をベースにしたタイトルだ。『マリオカート8』追加コンテンツの16コースを収録し、インクリングを代表とした新キャラクターのほか、カロンなどの過去作に登場したキャラクターが追加。そのほか、細やかなバランス調整とボリュームアップがおこなわれている。

また飯泉嘉門氏は前徳島県知事だ。同氏は2003年5月より徳島県知事の座に就任。その後再選を繰り返し、徳島県政史上初となる、5期の任期を務めることとなった。なお飯泉氏は、2023年の徳島県知事選において6選を逃し、後藤田正純氏に後任の座を譲っている。

そんな飯泉氏の『マリオカート』実況が3月21日に、ちじとも(知事と友達になった件)氏によってTikTokに投稿されている。同アカウントでは、「徳島県知事と仲良くなった過程が見れるところ」と称して、飯泉氏がランニングをしたり、ピアノを弾いたりしている動画などが投稿されている。『マリオカート』実況動画ではコース「ドルフィンみさき」を走行するゲームプレイ動画の一部を飯泉氏が実況している場面が収められており、その実況がやたらとこなれているとしてX(旧Twitter)で取り上げられ、話題になっている。


動画ではパタテンテンに乗り、ドルフィンみさきを走るしずえが映されている。土管地帯に差し掛かると、小刻みに後方確認を挟みつつ走行。また前方の敵が緑甲羅を持っていることも確認し、距離を取りつつ、ウツボの背びれでジャンプアクションを出している。飯泉氏はこの様子を巧みに実況。相手の真後ろに一定時間張り付いていると加速が発生する「SS(スリップストリーム)」というテクニックにも言及しつつ、敵の所持アイテム、状況の判断などについての説明がなされている。

そしてSNS上では、実況の詳しさやうまさだけでなく、テクニカルな「プレイング」についても注目されているようだ。なおこのゲームプレイ映像については、プレイングを担当している人物が誰かは明言されていない。とはいえ、動画のレイアウトや状況を的確に表現する実況とも相まって、飯泉氏がプレイしていると認識されているかたち。そうした目線で動画を見れば、確かに飯泉氏の“実況プレイ動画”であるようにも見えて、そこはかとなくシュールさを感じさせる。

今回の動画については、後付け実況や、実況の台本がある可能性も否めないものの、飯泉氏の聞き取りやすく的確な実況が評価されたかたち。また「元県知事」という肩書の人物が真面目に『マリオカート』を実況しているというギャップもあり、広く話題となったかたちだろう。なおちじとも氏によれば、動画の評判が良ければフルバージョンを出すとのこと。さらにどこかのタイミングで「ネタばらし」もする予定のようで、続報に注目したいところだ。

【UPDATE 2024/4/7 12:17】
ちじとも氏は4月6日、TikTokにフルバージョンを投稿。
また飯泉氏はXにて、当動画が「実況プレイ風の解説」であることを明かした。