パブリッシャーのGoblinz PublishingとIndieArkは4月5日、Alambik Studioが手がける『Diluvian Winds』を4月25日に正式リリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com)で、価格は税込2000円。ゲーム内は日本語表示に対応している。
『Diluvian Winds』はコロニー建設・サバイバルシミュレーションゲームだ。主人公となるのは、灯台の守り手であるセイウチである。プレイヤーは天候が悪化し続ける過酷な世界にて、灯台を訪れるさまざまな動物の旅人たちを迎え入れ、集落を築いていく。そうして灯台の光を絶やさぬように火をともし続けることになる。
ゲームプレイはターン制にて進行する。灯台には日々旅人が訪れ、集落に短期間滞在し灯台の運営を手伝ってくれる。一日の始めに旅人たちに仕事を割り当て、資源の生産や施設の建設などをおこなうことになる。建設は地上だけでなく海中にも可能である。また、一日の終わりには料理をふるまって旅人を満足させる必要がある。
旅人にはリスやクマ、白鳥やワニなどさまざまな種族が存在。種族や個人の特性によって、それぞれ得意な仕事や地形、好きな料理や建てられる建物などが変わってくる。入れ代わり立ち代わりやってくる個性豊かな旅人たちをもてなしつつ、彼らの特技を活かして集落を運営していく。
また旅人はそれぞれリクエストをもっており、達成するとヴィクトリーポイントが手に入る。このヴィクトリーポイントを集めるのがゲームの目的となり、既定数のヴィクトリーポイントを集めることでステージをクリアできる。一方、灯台の火を絶やすとゲームオーバーとなる。灯台には日々燃料が必要なため、木材など燃料となる資源の生産は欠かすことができない。また本作には自然災害が存在。豪雨や津波が押し寄せれば、灯台の火は大きく弱まることになる。そうした天災と戦いながら、灯台守としての務めを果たし続けるのだ。
本作は2023年5月に早期アクセス配信が開始された。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で189件中72%が好評とする「やや好評」ステータスとなっている。不評とするレビューでは、早期アクセス配信開始時点におけるコンテンツ量の少なさやゲームバランスの粗さに言及したものが多く見受けられる。一方、灯台を中心とした世界観やストーリー、かわいらしいグラフィックで描かれる多様な動物たちといった要素は好評となっている。
そんな本作がバージョン1.0として4月25日に正式リリースされることが発表された。バージョン1.0では、気球や風車の力で浮かぶ空中用の施設が追加されるという。陸と海に加えて、空まで集落を拡大できるようになるようだ。また空中施設の追加にともない、鳥を中心に5種類の種族が新たに追加される。さらに、新たな資源として布と工芸品(textile and artifacts)も追加されるようだ。またゲームの新要素として、探検システムが導入されるとのことである。
さまざまな新要素の導入およびアップデートにより、コンテンツ量不足に不満が投じられていた本作のユーザー評価がどのように変化していくか注目されるところだ。ちなみに正式リリース時にも販売価格は据え置かれ、リリースから一週間30%オフのセールが開催される予定とのこと。興味のある方はリリースセールを待って購入するのもよいだろう。
『Diluvian Winds』はPC(Steam/GOG.com)向けに早期アクセス配信中。4月25日に正式リリース予定だ。価格は税込2000円で、ゲーム内は日本語表示に対応している。