『ドラゴンズドグマ 2』ではポーンが“嘘レンタル”されるとの報告。“偽プレイヤー”に借りられ、異界から帰還するポーンたち
『ドラゴンズドグマ 2』では“偽プレイヤー”がポーンを借りるシステムが用意されているとみられる。あまりポーンを借りてもらえない場合の救済措置にもなっているようだ。
『ドラゴンズドグマ 2』は、オープンワールドアクションゲーム『ドラゴンズドグマ』シリーズの新作だ。舞台となるのは人の王国ヴェルムントと獣人の国バタルが存在するファンタジー世界。プレイヤーは竜に心臓を奪われた覚者として、世界を冒険。竜を討ち、玉座へと昇る者の物語が描かれる。
本作においても、味方NPC「ポーン」を連れ歩くシステムが引き続き採用されている。プレイヤーがキャラクターメイク可能で覚者と共にレベルアップで成長していくメインポーンのほか、オンライン上ではサポートポーンとしてほかのプレイヤーの所有するメインポーンを借りることができる。
そして別のユーザーに借りられ異界に赴いたポーンたちは、宿屋や自宅で目覚めた際に遠征報告をしてくれる。異界での成果報告のほか、借りたユーザーからの贈り物を受け取ったり反応を確認したりすることが可能だ。
世界中のプレイヤーと緩く繋がれる要素となっているポーンの貸し借りシステム。しかし実はこのシステムにおいては“偽プレイヤー(fake player)”にレンタルがおこなわれることもあるという。RedditユーザーのMrFoxer氏が紹介している。
MrFoxer氏は第1作『ドラゴンズドグマ』から引き継がれた要素として“偽ポーンレンタル(fake pawn rentals)”なる仕組みがあると報告。ポーンの遠征報告においては、ポーンを借りたユーザーを一覧で確認可能。この際に本来ならユーザーのプロフィールを見たり、お気に入りにしたりといった操作ができる。一方で「プロフィールを見る」ことも「お気に入りにする」こともできないユーザーも存在。MrFoxer氏いわく、こうしたユーザーは“偽プレイヤー”だという。つまり、実際にはプレイヤーに借りられていないものの、架空のプレイヤーが借りたように見せかけるシステムがあるという指摘だろう。
MrFoxer氏はこの根拠として、カプコンの公式FAQページを引用。同ページでは、メインポーンはほかのプレイヤーに借りられていなくても、異界からの帰還報告をすることがあるとされている。またその場合、借り手の名前のみが表示され、プロフィールなどの情報はみられないとのこと。
なお同ページによると、設定で「メインポーンの公開制限」を「公開しない」にしているプレイヤーにメインポーンを借りられた場合にも、プロフィールの閲覧やお気に入りへの追加はできないそうだ。ただしこの場合には、借り手の名前が「─(ダッシュ記号)」で表示されるという。つまり先述のようにプレイヤー名が表示されている一方でプロフィールを見ることもお気に入りにすることもできない存在は、MrFoxer氏の主張するように“偽プレイヤー”なのだろう。
本作ではポーンをレンタルしてもらった場合、相手からの贈り物のほか、「リム」と呼ばれるリソースを獲得可能。リムは自分よりレベルの高いサポートポーンを借りる場合に必要になるほか、ポーンギルドでの買い物にも用いるリソースだ。ゲームプレイでも一定量のリムを獲得できるものの、レンタルされることで得られるリムの方が多め。もし誰にもポーンを借りてもらえなければ、リム不足に悩まされる可能性もあるわけだ。ポーンを借りてくれる“偽プレイヤー”の存在は、そうした状況を見越した救済措置かもしれない。
『ドラゴンズドグマ 2』の持ち味となっているポーンシステム。運悪く、あるいは何かしら原因があってほかのプレイヤーに借りてもらえない際にも、デメリットを抑える仕様が用意されているようだ。ちなみに今作にもほかのプレイヤーのポーンが世界を放浪するシステムが存在。たとえ借りてもらえなくても、箱入りポーンはどこかのプレイヤーと共闘を繰り広げているかもしれない。また、どうしても本物のプレイヤーに借りてもらいたい場合は、メインポーンの装備やアビリティを見直してみるのもいいだろう。
『ドラゴンズドグマ 2』はPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)向けに発売中。