オカルト電話相談ゲーム『奇天烈相談ダイヤル』Steam版4月26日無料配信へ。新たな怪異やエンドレスモードなど追加の大型アプデとあわせてSteamに登場


インディーゲームサークル法螺会は3月29日、『奇天烈相談ダイヤル』Steam版を4月26日21時に配信開始すると発表した。あわせて大型アップデートが予定されており、新規怪異などが登場予定。Steamのストアページも公開中となっている。法螺会の過去の告知を見るに、無料での配信となる見込みだ。


『奇天烈相談ダイヤル』は、電話相談を通じて怪異の仕業かどうかを判定する、怪異判定アドベンチャーゲームである。本作の舞台は畏怖の対象であった怪異が、イタズラや犯罪にも利用されるようになった1994年の日本だ。そんな中、「奇天烈お悩み相談室」が登場。同相談室では、超常現象や怪現象など、怪しい事件が怪異の仕業であるかを電話相談で判定してくれるのだという。本作の主人公ミサコは、「奇天烈お悩み相談室」の新人相談員である。プレイヤーは彼女の視点から、相談者から寄せられる怪異事件の真贋を判定。怪異にまつわる電話相談へ応える一週間が繰り広げられる。

 


「奇天烈お悩み相談室」には本物も含めて、相談者の元に起こった奇妙な現象にまつわる相談が寄せられてくる。そんな相談に対して、プレイヤーはマニュアルや資料を頼りに怪異の真贋を見極めていく。具体的には、資料には怪異の出没時間や出没場所、儀式の手順やターゲットなど、怪異の特徴が記されている。プレイヤーは相談者への質問によって、発生した現象の情報を収集。特徴からどの怪異に近いかを判断し、資料の内容と合致するかどうかによって真贋を判定する。電話相談員として、怪異事件と対峙していくのだ。

本作では相談者や相談内容はランダムに決定。こっくりさんや口裂け女など、レトロな都市伝説を含めて100種類の怪異が登場する。ストアページによると、プレイ時間は2時間から10時間程度。難易度設定が可能なほか、周回プレイ時には一部怪異が主人公のもとにも出現する「達人モード」も用意されている。豊富な怪異や作り込まれた資料によって、怪異の存在する世界が描かれている。


本作を手がけている法螺会は、笹森簀児氏が個人で運営するインディーゲームサークルだ。過去作としては『怪話』や『星影の館殺人事件』など、オカルト/ホラー/ミステリーをコンセプトにしたゲームをフリーゲームとして公開してきた。本作『奇天烈相談ダイヤル』は、『Papers, Please』から着想を得た作品として制作が進められ、2024年2月にフリーゲームとして公開。法螺会のX(旧Twitter)アカウントによれば、2月26日の時点で累計プレイ回数が10万を突破しているそうだ。

法螺会のXアカウントによると、『奇天烈相談ダイヤル』も含めて、同サークルはSteamでの展開を予定していなかったという。開発時点でローカライズを想定しておらず、日本語のみでは海外ユーザーの多いSteamで見向きもされないと考えていたそうだ。しかし法螺会は、要望を受けてSteam進出を決定し、3月20日にホラーサウンドノベル『怪話』を無料配信。新たに『奇天烈相談ダイヤル』のSteam版も配信されることとなったかたちだ。


また『奇天烈相談ダイヤル』ではSteam版配信と同時期に、大型アップデートが予定されている。同アップデートでは、新怪異20体や検索履歴、ドットフォントに関するオプション機能が追加。新登場のENDLESSモードでは、ハートが0になるか、ギブアップするまで、相談を続けられるという。100種類の怪異が登場するなど、リリース時点で作中世界が豊かに表現されていたが、さらに遊びがいが増すのだろう。


『奇天烈相談ダイヤル』Steam版は4月26日21時に配信開始予定。Steam版についても無料での配信となるようだ。また法螺会の作品としては、『怪話2』Steam版が4月22日配信予定となっている。