Twitchにて「胸やお尻を強調しつづける配信」が性的コンテンツとして新たに禁止へ。“名目だけ”のゲーム実況やフィットネス配信への対処か

Image Credit: Morgpie on Twitch

Twitchはコミュニティガイドラインを更新し、「着衣状態の臀部、鼠径部、胸部といった性的な部位に長時間焦点を当てたコンテンツ」を禁止コンテンツ例として追記した。現地時間3月29日から該当するコンテンツの配信が禁止となる予定だ。Twitchでは昨今、クロマキー合成を利用しつつ臀部や胸部を強調する一風変わった性的なテーマの配信が注目を集めていた。そうした動向を問題視して対処がおこなわれたようだ。


Twitchはコミュニティガイドラインにて、Twitchのサービスで許容される行為と許容されない行為の枠組みを定めている。コミュニティガイドラインに違反したユーザーが発見された場合、コンテンツの削除、警告、アカウントの利用停止などのペナルティ措置がとられる。一方、成人向けコンテンツなど、すべての視聴者向けではないコンテンツやトピックであっても、コンテンツ分類ラベルを付けることで配信可能な範囲が設けられている。

今回Twitchは、コミュニティガイドラインにおける「性的なコンテンツ」の記載を追加。Twitchにおいて禁止されるコンテンツの、新たな例を説明している。新たに禁止されるのは「着衣状態の臀部、鼠径部、胸部といった性的な部位に長時間焦点を当てたコンテンツ(Content that focuses on clothed intimate body parts such as the buttocks, groin, or breasts for extended periods of time)」だ。現地時間3月29日より、該当するコンテンツの配信が禁止される予定だという。

Twitchにおいては最近になって、臀部や胸部などの衣服にクロマキー合成でゲーム画面を映し出すゲーム実況者の存在が話題を呼んでいた。ゲーム映像をそのまま配信画面に映し出すのではなく、たとえば臀部をカメラに映して、履いているショートパンツにクロマキー合成でゲーム映像を流すといった具合だ。そうしたゲーム実況やフィットネスといった名目で臀部や胸部を強調する配信がおこなわれており、今回対処されるかたちになったようだ。


Twitchでは昨年末にコミュニティガイドラインが変更され、適切なコンテンツ分類ラベルを付けることを条件に、性的なテーマと分類される配信において許可されるコンテンツが増加。一方で性的なテーマなどのラベルが付けられた配信は、トップページのおすすめ欄に表示されなくなった。通常の配信と成人向け配信の棲み分けが強化された格好だ。

そうした変更もあり、性的なテーマで配信をおこなうストリーマーはあの手この手で注目を集めようとする状況もあったようだ。これを受けて、体のセクシーな部分を強調する配信が新たに禁止されるかたち。これまでにもTwitchではさまざまな手法でコミュニティガイドラインやコンテンツ分類ラベルの規定を“すり抜ける”ような配信が注目を集めており、今後もコミュニティの動向を見ながら運営側が順次対処をおこなっていくのだろう。