宇宙対戦ストラテジー『Stellaris Nexus』、『Nexus 5X』にタイトル変更して4月18日正式リリースへ。ささっと遊べるけど“軽めの『Stellaris』”と思われたくないから

 

Paradox InteractiveのレーベルParadox Arcは3月22日、Whatboy Gamesが手がける『Stellaris Nexus』を現地時間4月18日に正式リリースすると発表した。さらに正式リリースに向けて、本作のタイトルが『Nexus 5X』に改められている。なお本作の対応プラットフォームはPC(Steam)。


『Stellaris Nexus』改め『Nexus 5X』は、宇宙を舞台とするターン制ストラテジーゲームだ。いわゆる4Xゲームに分類され、探索(explore)をしながら拠点を拡張(expand)し、拠点や技術を開発(exploit)。そうして自陣営を強化して、敵のせん滅(exterminate)などで勝利を目指す。また本作では戦闘のほかにも、外交、研究といった要素が存在。勝利点を一定値獲得することによって勝利を目指す。

本作にてプレイヤーは、人類以外にもさまざまに存在する派閥(faction)の指導者を選択可能だ。なお本作はシングルプレイのほか、最大8人プレイに対応。1ゲームに数十時間を要することも多い一般的な4Xゲームとは違って、約1時間で1ゲームをプレイ可能となっている。

本作は当初『Stellaris Nexus』として2023年12月5日に早期アクセス配信開始。多岐にわたるバランス調整や不具合修正がおこなわれてきたほか、新たな派閥(faction)やランクマッチ(Ranked Mode)などの新要素も実装されてきた。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で470件中95%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。標榜されているとおり約1時間で1ゲームを終えられる手軽さのほか、外交要素などの戦略性の奥深さが評価を受けている。


そして今回、本作は現地時間4月18日に正式リリースされることが発表。さらに正式リリースに向けてゲームタイトルが『Nexus 5X』に改められた。本作には登場する派閥やリーダーなどに、Paradox Development Studioが手がける人気RTS『Stellaris』の世界観が一部受け継がれている。またParadox InteractiveのレーベルParadox Arc発の作品ということもあり、当初は『Stellaris Nexus』として打ち出されたようだ。

一方でゲームタイトル変更を伝えるSteamの本作公式ニュースによると、『Nexus 5X』という新タイトルには4Xにさらに「express(急行)」のXを加える意図があるという。短時間でプレイが可能という大きな特徴を表すため、ゲーム名変更に至ったとのこと。

またWhatboy GamesのスタジオディレクターDax Ginn氏が海外メディアEurogamerに伝えたところによると、本作には『Stellaris』の世界観も取り込んでいるものの、“Stellaris-Lite(『Stellaris』のカジュアル版)”のようなイメージのゲームとしては設計されていないそうだ。また『Stellaris』もマルチプレイに対応する4Xストラテジーゲームながら、リアルタイムに進行し、さまざまなイベントが巻き起こりながら数十時間じっくりと遊ぶロールプレイ要素が特徴。一方で『Stellaris Nexus』は短時間で手軽に遊べるターン制ストラテジーであり、プレイヤー同士が対戦するデジタルボードゲームのような遊ばれ方をしてきたという。


そうした実態もあり、『Stellaris Nexus』のタイトルは正式リリースに向けて『Nexus 5X』に変更されるかたち。『Stellaris』のイメージを脱却しつつ、設計思想やプレイスタイルにより合致した新たなネーミング『Nexus 5X』が採用されたわけだろう。なお正式リリースに向けては早期アクセスで学んだことを活かしつつ、ゲームを完成させるべく開発が進められているとのこと。正式リリース時のアップデートも注目されるところだ。

『Nexus 5X』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。現地時間4月18日に正式リリース予定だ。