「葬送のフリーレン」のフリーレンを、さまざまなゲーム内に混ぜていく絵がネットミーム化。どれも初めて見た感じがしない

 
Image Credit: ononotsu on X

人気漫画であり、アニメとしても放映中の「葬送のフリーレン」。本作に登場するエルフの魔法使い・フリーレンがさまざまなゲームに“混ぜられる”絵がネットミーム化し、話題となっているようだ。


「葬送のフリーレン」は漫画およびアニメ作品だ。漫画は週刊少年サンデーにて連載中で、原作を山田鐘人氏が、作画をアベツカサ氏が手がけている。物語のはじまりとなるのは、勇者一行として魔王を倒した冒険の終わりのタイミング。勇者一行の魔法使いであったフリーレンは、勇者・ヒンメルの死に際し、何故自分が悲しんだのかわからず、人を “知る” 旅に出る。そしてフェルンやシュタルクといった新たな仲間とともに、魂の眠る地(オレオール)を目指すこととなる。

そんなフリーレンがさまざまなゲームの世界に紛れ込んだ絵が描かれ、X上で広く話題となっているようだ。おそらく発端と思われるのは2023年12月18日に投稿されたononotsu氏のツイート。2011年に発売された『DARK SOULS(ダークソウル)』の海外版パッケージに、フリーレンを登場させ「Frieren Souls」と名付けたパロディ絵となっている。右手に杖を持ち、断頭台のアウラと思しき人物に向かって歩くその後ろ姿は、ある種の貫禄すら感じさせる。


ononotsu氏はこの絵をあげる以前に、アニメ「天元突破グレンラガン」がゲーム化したらといった妄想を絵にした投稿を数度おこなっていた。この「Frieren Souls」についても、“もし「葬送のフリーレン」がゲームになったら”という想像の延長線上で描かれたものかもしれない。そうして投稿された絵は広く拡散され、話題となっている。本稿執筆時点では5500以上のリポスト、3万以上のいいねを集めている。

この投稿が好評だったためか、あるいはほかの作品に出るフリーレンを見たくなったのか、理由は定かではないものの、ononotsu氏は継続的にパロディ絵を投稿。フロム・ソフトウェアのゲーム作品だけでなく、『NieR:Automata』や『キングダムハーツ』といった作品などについてもパロディ絵を投稿している。

この流れを受けて、ononotsu氏以外のユーザーもフリーレンによるパロディ絵を投稿しはじめ、ネットミーム化しているようだ。たとえば『Undertale』のパロディとして「FRIERENTALE」が投稿されたり、『どうぶつの森(Animal Crossing)』シリーズのパロディとして「Frieren Crossing」が投稿されたりするなど、さまざまなゲームにわたってパロディがおこなわれているようだ。以下にほかの一部作品も紹介する。


なお「葬送のフリーレン」は2023年10月に漫画作品「運命の巻戻士」およびホビー「ベイブレードX」とのコラボレーションがおこなわれていた。その際にはフリーレンが「“人間を知る”ための旅の途中でベイブレードXを知った」と発言。コラボに至った経緯が明かされていた。もしかすると、今回ユーザーによってさまざまなゲームの世界にフリーレンが“登場”したのも、人間を知るための旅の途中で迷い込んだ結果なのかもしれない。まあ冷静に考えると、ユーザーが好き勝手にフリーレンをコラボさせているだけなのだが。


漫画「葬送のフリーレン」は週刊少年サンデーにて連載中。またアニメ版「葬送のフリーレン」については、現在毎週金曜日午後11時にTV地上波などで、毎週土曜日午前0時に配信サービスなどで順次配信中だ。また同ネットミームをさらに見たい方は、英語を言語指定し「frieren」で検索してみるといいだろう。