ゲームクリエイターの三上真司氏が、新たに「株式会社カムイ」を設立したことが明らかになった。本日3月22日に公開された『Shadows of the Damned: Hella Remastered』の公式サイト上の、三上氏の紹介文にて公表されている。
三上真司氏は、カプコンにてゲーム業界でのキャリアをスタートさせたゲームクリエイターだ。カプコンでは『バイオハザード』のディレクターを担当し、その後もプロデューサーなどの立場で同シリーズを含む多数の作品に携わった。ゲームキューブのオリジナル版『バイオハザード4』では、ふたたびディレクターを務めていた。
三上氏はその後クローバースタジオを経て、2010年に株式会社Tangoを設立。同社は同年10月にZeniMax Mediaに傘下入りし、Tango Gameworksと社名を変更した。同氏はTango Gameworksにて『サイコブレイク』のディレクターなどを担当したのち、2023年に同社を退職していた。
今回、三上氏が新たに株式会社カムイを設立したことが明かされた。本日公開された『Shadows of the Damned: Hella Remastered』の公式サイト上の三上氏の紹介文にて確認できる。同作は、2011年にPS3/Xbox 360向けに発売されたアクションアドベンチャーゲーム『シャドウ オブ ザ ダムド(Shadows of the Damned)』のリマスター版だ。オリジナル版は須田剛一氏率いるグラスホッパー・マニファクチュアが開発を手がけ、クリエイティブ・プロデューサーを三上氏が担当。なおボスキャラクターデザインとして、漫画「ドロヘドロ」などの作者として知られる林田球氏も参加していた。
今回公開された『Shadows of the Damned: Hella Remastered』の公式サイト上で三上氏は、須田氏ならびに林田氏と共にクリエイターとして名を連ねている。オリジナル版のクリエイターとして紹介されている可能性もあるものの、リマスター版の開発にも携わっているのかもしれない。
いずれにせよ三上氏は新たに設立したカムイにて、ふたたびクリエイターとしての活動を続けていくとみられる。今後改めてカムイ設立の正式発表があるかもしれない。ちなみに同氏はTango Gameworks時代に後進を育てていた傍ら、また自らがディレクションする作品を手がけたいと語ることもあった。さらに昨年12月には、小島秀夫氏のクリエイターとしての生涯現役を掲げるポストに「素晴らしい!」と反応していた様子もみられた。カムイにて三上氏がどのような活躍をしていくのか、今後の動向が注目される。