ムキムキ猫アクション『キン肉ねこ: SUPER MUSCLE CAT』好評スタート。パンツの有無でマッスルor子猫に大変身、スペイン産クセ強ギャグが炸裂

 

インディーデベロッパーのKamotachiは3月19日、『KinnnikuNeko: SUPER MUCLE CAT』をPC(Steam)向けに配信開始した。Steamユーザーレビューではさっそく「好評」ステータスを獲得している。なおSteamストアページによると、本作は日本語表示にも対応している。


『KinnnikuNeko: SUPER MUCLE CAT』は2D横スクロールアクションゲームだ。舞台となるのは宇宙人の侵略を受ける地球。主人公は普段は普通の子猫だが、パンツを穿くことで猫の頭部に筋骨隆々の体をもった“キン肉ネコ”へと変身する。人間の仲間であるレモンとケイタと共に、宇宙人を撃退するのだ。

 


キン肉ネコの武器はおのが肉体だ。相手を拳で殴りつけたり、踏みつけたりして攻撃を行う。ほかにも相手の弾を避けるダッシュや、ゲージ満タン時に使える無敵技などが使用可能。しかし、ステージの要所要所ではパンツを脱ぎ、子猫の状態に戻って進む必要がある。子猫状態では戦うことができない代わりに、長距離のジャンプやスプリント、壁登りなどのアクションが使用可能となる。なおステージ内のジムでは筋トレを行うとレベルが上昇。敵に与えるダメージが増えるほか、一部壁を破壊して新たな場所に進めるようになる。

また本作には2Dスクロールステージ以外にも、シューティングステージやミニゲームなども用意。そのほか敵を殴ったときに漫画のように日本語で効果音が演出されたり、90年代の日本アニメ風のオープニングが用意されていたりと、日本の漫画・アニメ文化からの影響が見られる点は本作の特徴だ。

 


本作はSteamユーザーレビューにおいて、本稿執筆時点で35件中97%が好評とする「好評」ステータスを獲得している。アクションゲームとしての基本を押さえている点や、アニメーションの流麗さなどが評価されているようだ。ほか、パロディ入り混じるコメディ調のストーリー、90年代日本アニメをオマージュしたアートスタイル、そしてなにより筋肉ムキムキの猫という強烈なビジュアルなども好みに刺さる人が多い様子。ギャグが散りばめられた独特の持ち味が好評を受けている。

本作を手がけたのはインディースタジオのKamotachi。スペイン在住のインディー開発者兼YouTuberであるChardiTronic氏の個人スタジオだ。本作は同氏が初めて手がけるPC向けゲームながら、ゲームデザインや2Dアニメーション、作曲など、大部分をひとりで制作してきたそうだ。ゲームエンジンの変更などの紆余曲折を経て、完成まで5年近くの歳月を要したとのことだ。

なお、本作の配信予定日は3月20日だったものの、作者の入院により急遽一日前倒しで配信開始となった。細菌(bacteria)に感染して一時は「ベッドで寝たきり(useless in bed)」に陥ったものの、現在は快方に向かっているとのこと。ゲームへのアップデートや対応言語の追加などについて検討を始めているそうだ。


『KinnnikuNeko: SUPER MUCLE CAT』はPC(Steam)向けに配信中。また、Steamにて体験版も配信中だ。Steamストアページによると、日本語UIに対応している。