『真・女神転生Ⅴ Vengeance』、発売が“1週間前倒し”。結果的に『エルデンリング』DLCを回避

 

アトラスは3月21日、『真・女神転生Ⅴ Vengeance』の発売日を1週間前倒しすると発表した。6月21日から6月14日への移動となる。結果的には『エルデンリング』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」とは異なる週で発売されることになる。

『真・女神転生V』は、アトラスの人気RPG『真・女神転生』シリーズのナンバリング最新作だ。主人公は、都内に住む高校三年生。全寮制の縄印学園に通う彼は、ある日トンネルの崩落事故に巻き込まれ、荒廃し砂漠と化した東京にて目を覚ます。主人公は、突如目の前に現れた謎の男によって、禁忌の存在ナホビノへと変貌。彼はナホビノの力を使い、神と悪魔たちの戦いに身を投じることとなる。


『真・女神転生V Vengeance』は、『真・女神転生V』の決定版に位置づけられるタイトル。対応プラットフォームは、無印版が発売されたNintendo Switchに加え、PC(Steam/Windows)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|Sが追加。『真・女神転生V』で語られたストーリーに加えて、もうひとつのストーリーが追加され、プレイヤーの選択によって、物語の中盤以降が大きく分岐していくという。新たなモンスターやダンジョンなど盛り込まれているほか、バトルの改善なども施されている。

同作は6月21日に発売予定だったが、このタイミングで6月14日へと発売が1週間前倒しされた。アトラスは発売日変更の理由について開示していない。ただ推測にはなるが、6月21日に『エルデンリング』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」が発売されることは留意できそうだ。


というのも、『エルデンリング』は本編発売時に多大な人気を呼んでいた。一方で同作発売以降のゲームは、『エルデンリング』の話題性の高さからか、話題にあがりづらかったり売上が低調だったりといった事例がみられた。これは『エルデンリング』とジャンルが類似するアクションゲーム/ソウルライクゲームに限った事例ではなかった。

そうしたことを踏まえた『エルデンリング』DLC避けの動きは各所で始まっており、同ジャンルである『Enotria: The Last Song』は発売日を変更済み(関連記事)。『真・女神転生V Vengeance』については、ジャンルや客層は異なり理由も公表されていないものの、今回発売が前倒しになることが決定されたかたちだ。前述したように『エルデンリング』本編発売時の話題独占はすさまじいものがあっただけに、そうした影響力を加味して変更された可能性はありそうだ。なおパッケージ版の発売日変更はメーカーにとって負担が重いとみられ、アトラスも関係者へのお詫びのコメントをしている。そこまでして前倒しにしたというのは、並々ならぬ理由はありそうである。

事情はいずれにせよ、『真・女神転生V Vengeance』の『エルデンリング』「SHADOW OF THE ERDTREE」との発売バッティングは回避された。人気作『真・女神転生V』の決定版として多機種で展開される『真・女神転生Ⅴ Vengeance』の発売を楽しみにしておこう。公式サイトでは新要素などについても紹介されており、そちらもあわせてチェックしたい。

『真・女神転生V Vengeance』は、PC(Steam/Windows)およびNintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに6月14日発売予定だ。