デベロッパーのConcernedApeは3月20日、『Stardew Valley』PC版向けに大型アップデート1.6を配信開始した。事前告知されていた要素以外にもさまざまな変更が実施され、パッチノートも公開されている。
『Stardew Valley』は牧場経営シミュレーションゲームだ。2016年2月27日にPC向けに配信。のちにPS4/Xbox One/Nintendo Switch/モバイル向けにもリリースされた。都会での仕事暮らしにうんざりした主人公は、自然豊かなスターデューバレーにある、祖父が遺した牧場を訪れる。しかし牧場は荒れ果て、村はさびれていた。プレイヤーはこの土地を復興するため、農業・採掘・釣り・交流・ダンジョン探索などの要素をこなしつつ、牧場主として暮らしていくことになる。
今回PC向けに配信された大型アップデート1.6では、多岐にわたる変更が実施。非常に長いパッチノートも公開されている。大きな新要素としては、まずトリ2羽とトリ小屋が初期配置され、動物が好む草が生えている新たな牧場タイプが実装。アップデートを機に新しくゲームを始める際にうってつけの新要素だろう。
またプレイヤーはペットを複数飼えるようになり、新たにカメをペットとして飼えるようになった。また新しいイヌやネコの種類が実装され、イヌとネコには帽子をかぶせる要素も登場している。一方でペットを消し去る「Butterfly Powder」なるアイテムも追加された。ほかにも新たなアイテムや装飾アイテムが多数追加されており、店では買えない新たな4種類の作物や、2種類の巨大作物も実装された。
そのほか贈り物や出来事に対して反応するといったNPCの会話テキストも追加。NPCには冬着のグラフィックも実装された。新たな祭りやイベントが実装されたほか、一部を除く祭りではマップや会話が2年ごとに変化を見せるという。ほか、大きな木（big tree）にまつわる新たなクエストラインも追加され、完了すると新しい隣人たちが登場するそうだ。
また新たな隠しエリアにて利用できる「mastery」システムが登場。強力なスキルなどをアンロックしていく、エンドコンテンツだ。さらにPC版では告知されていたとおり、最大8人のマルチプレイに公式対応。マルチプレイ時のパフォーマンスや安定性も改善されているそうだ。
このほか多種多様なバランス調整や遊びやすさ（Quality of Life）向上も実施。クラフトレシピのアンロックに必要なスキルレベルや、改築に必要なリソース、商品の販売価格などさまざまな調整がほどこされている。事前告知されていたとおり果樹を伐採すると品質を受け継いだ苗木を獲得できるようになるなどの変更も実施された。
不具合修正もさまざま実施。ユーザーコミュニティで長らく囁かれていた「左向きに収穫する際のスピードが遅くなる」現象も、不具合として修正。左向きでも右向きと同様の収穫スピードとなった。そのほかアップデートの詳細については、パッチノート（英文）を確認されたい。多岐にわたる変更が加わっており、実際に遊んで確かめてみるのもよいだろう。
ちなみにConcernedApeは新作としてチョコレートづくりシム『Haunted Chocolatier』を発表済み。2023年4月時点では、『Stardew Valley』には1.6以降のアップデートが計画されておらず、1.6実装後は新作開発にふたたび取り組むことも伝えられていた。アップデート1.6は当初小規模アップデートとなることが伝えられていたものの、最後のコンテンツアップデートになるかもしれないこともあり、盛りだくさんの内容となったかたちだ。
不具合調整によるさらなるブラッシュアップのほか、NPCの新たな会話テキストや各種エンドコンテンツなど、じっくり遊びこんでも変化を感じられる要素が多数追加。ConcernedApeとしては新作開発へ移行する傍らで、本作も末永く遊び続けてほしいといった想いもあるのだろう。多種多様なアップデートが加わった本作を、この機会にプレイしてみるといいだろう。
『Stardew Valley』のアップデート1.6は本稿執筆時点ではPC（Steam/GOG.com）向けに配信中だ。Microsoft StoreのPC版向けにもまもなく（soon）配信予定とのこと。なおSteamではスプリングセールの対象タイトルとなっており、3月22日午前2時まで定価1480円の20％オフとなる1184円で販売中だ（いずれも税込）。
ちなみにConcernedApeは2月27日、コンソール/モバイル向けのアップデート1.6についてもできるだけ早く（as soon as possible）リリース予定と伝えていた。
