『崩壊:スターレイル』開発チーム、アプデ情報の“リーク”に言及。チームはショックを受けつつも、「ネタバレ済みでも認められる」コンテンツ作り目指す

 

HoYoverseは3月16日、『崩壊:スターレイル』のアップデート情報をVer.2.1「深淵への狂走」予告番組内にて発表した。Ver.2.1では一周年を記念した豪華なイベントが実施されるほか、新キャラクターの黄泉やアベンチュリンといったキャラクターが登場するという。またアニバーサリーQ&Aと第したコーナーでは、プレイヤーからの質問に回答。リークに関しても触れられている。

『崩壊:スターレイル』は、HoYoverseブランドより展開中のスペースファンタジーRPGである。本作の舞台は、災厄をもたらすという星核や、星神などが存在する宇宙。主人公は、謎の組織「星核ハンター」により星核を埋め込まれた記憶喪失の人物だ。主人公は、宇宙ステーション「ヘルタ」での騒動を経て星穹列車のナナシビトたちに出会い、彼らと共に開拓の旅へ出発。鉄道に乗って銀河を巡る冒険を繰り広げている。ゲームシステムとしては、いわゆるガチャ要素や、タイムライン式のバトルが存在。メインストーリーでは、現在は夢の地「ピノコニー」を舞台に物語が展開中となっている。


Ver.2.1「深淵への狂走」予告番組では、「アニバーサリーQ&A」と題したコーナーで開拓者からの質問に回答。プレイヤーからの寄せられた「どうして公式が公開していない内容をネットで見かけるのですか?」という質問への回答として、開発チームのリークに対する考え方が明かされた。

まず客観的な事実として、コンテンツが魅力的であるほど自然と注目度が大きくなり、リークの拡散もコントロール不能になるという。リークが起こってしまうこと自体は、ある程度仕方がない事象として捉えているようだ。一方で物語においては、伝え方が重要だと語る。開発チームはゲームを愛しており、ゲームから得た良い体験を他の人にも伝えたいと思っている。そして伝える際には、段階を踏む必要があり、伝え方を改善し続けなければならないという。しかしリークが起こると、そうした段階が乱暴に中断されてしまい、適切でない伝え方になってしまう。リークによって物語が意図しない伝わり方をしてしまうことは、クリエイターにとってもっとも残念なことだと語る。


具体的には、『崩壊:スターレイル』のVer.2.0では、叙述トリックやどんでん返しを含むサプライズを用意していたという。開発チームは、そうしたコンテンツが最高の形で披露され、プレイヤーたちと喜びが共有できる時を楽しみにしていたようだ。実際には、2023年9月にリークが発生。最悪の形で物語が伝わってしまい、披露を楽しみにしていた仲間たちへどう切り出せばいいのかわからなかったそうだ。大きなショックを受けたのだろう。

一方、『崩壊:スターレイル』は年単位、数十年単位の長期運営プロジェクトであり、後から始めた新規プレイヤーはネタバレを受けた状態でストーリーを読むことになる。そうしたゲームの性質もあり、「ネタバレ済みのストーリーを認めてもらえるか?」を重視して全力で開発が進められているようだ。リークによってショックを受けつつも、それに負けないコンテンツを目指して開発がおこなわれているわけだ。

なお、Ver.2.1や2.2にも多くの内容が存在するが、それらはまだ大丈夫だという。開発チームが望む形で公開されることを信じているそうだ。HoYoverse作品としては、『原神』においても情報のリークが発生。HoYoverseはリークをおこなった者に対して、賠償を求める裁判をおこしたり、情報開示を請求したりなど、措置を講じてきた。リークとの戦いは法的な手段だけに限らず、さまざまな形で繰り広げられている。


また「アニバーサリーQ&A」の内容としては、三月なのかが専用の運命に踏み入れるシステムが2024年に実装予定であることや、停雲に関する回答などもおこなわれていた。「アニバーサリーQ&A」の全容などについては、Ver.2.1「深淵への狂走」予告番組を確認してほしい。


崩壊:スターレイル』は、PS5/PC/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。またアップデートVer.2.1「深淵への狂走」は、3月27日にリリース予定。新キャラクターとして黄泉/アベンチュリン/ギャラガーが実装されるほか、星軌専用チケット20枚や星玉1600個の配布を含む1周年特別イベントも実施予定となっている。