ローポリうさぎ不気味ホラー『Rental』Steam無料配信され好評集まる。うさぎ娘がぶつくさ言いながら不穏な家を探索、脱出を目指す

Animita Projectは3月8日、ホラーゲーム『Rental』をPC(Steam)向けに無料でリリースした。ユーザーからは多数の好評が寄せられている。

Animita Projectは3月8日、Lonely Houseが手がける『Rental』をPC(Steam)向けに無料でリリースした。ユーザーからは多数の好評が寄せられている。

『Rental』は、短編ホラーゲームだ。主人公となるのはウサギの少女Umi。家族と共にレンタルしたコテージを訪れたUmiは、先に入って管理人と話すように頼まれる。しかしコテージに足を踏み入れた途端ドアが勝手に締まり、コテージに閉じ込められてしまう。こうしてUmiは呪われたコテージからの脱出を目指し、中を探索することになる。

本作ではレトロなエフェクトのローポリゴン風3Dグラフィック、および固定の俯瞰視点が採用されている。往年のサバイバルホラーゲームを彷彿とさせるアートスタイルだろう。プレイヤーはUmiを操作して、コテージ内を探索。不気味なコテージ内で、脱出の鍵となるartifactを探し求めていく。


本作はSteam向けに3月8日に無料でリリースされ、本稿執筆時点で320件中96%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。懐かしさと不気味さを感じるグラフィックや、ホラー演出とは裏腹にかわいらしいキャラクターデザインなどの持ち味が評価されている。またプレイヤーを突然驚かすいわゆるジャンプスケア要素がなく、不気味な雰囲気に浸れる点も好評のようだ。

なお本作は対応言語は英語/スペイン語のみながら、Umiのシニカルな物言いやメタ発言もプレイヤーから気に入られているようだ。「ソファのテクスチャが肉みたい」「窓(のグラフィック)が低予算」といった独特な発言を連発するUmiのキャラクター性も好評に繋がっている様子だ。


本作を手がけるのはチリ・サンティアゴに拠点を置くLonely House。3人の若手開発者によるスタジオで、Smarto Clubとの別名義(alterego)で、リラックス系のゲームも手がけている。

本作『Rental』は当初itch.ioにて2022年11月にリリース。短期間でゲームを制作するゲームジャムイベント「32bit jam 2022」向けの作品であった。これが思いのほか好評を集めたそうで、Lonely HouseとしてSteamでリリースする最初の作品にすることを決めたという。Steam向けにリリースされるにあたっては、実績が用意されるなど新要素も追加されているとのことだ。

なおLonely Houseの公式Tumblrアカウントによると、『Rental』にはこれ以上新展開を用意する予定はないそうだ。ただUmiについては、将来のスタジオ作品に登場させるかもしれないとのこと。コミカルさとホラーの二面性をもつ作風を探求し続けたいとしており、スタジオが今後手がける作品も注目されるところだろう。

『Rental』はPC(Steam)向けに無料配信中。またSteamでは本作の世界観を解説するファン向けデジタルブック「Supporter Zine」が350円で販売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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