ConcernedApeは3月13日、『Stardew Valley』PC版にて3月19日に実装される大型アップデート1.6における調整内容の一部をX上で公開。左向きの収穫速度が右向きの収穫速度よりわずかに遅かった不具合を修正するというもので、多くの反応が集まっている。
『Stardew Valley』は牧場経営シミュレーションゲームだ。2016年2月27日にPC向けに配信。のちにPS4/Xbox One/Nintendo Switch/モバイル向けにもリリースされた。本作の舞台となるのは自然豊かなスターデューバレー。都会での仕事暮らしにうんざりした主人公はこの地にある祖父が遺した牧場を訪れる。しかし牧場は荒れ果て、村はさびれていた。そんなスターデューバレーを復興するため、農業・採掘・釣り・交流・ダンジョン探索などの要素をこなしつつ、牧場主として暮らしていくことになる。本作は根強い人気を博しており、今年2月27日に売上が3000万本を超えたことが明かされた。
そんな本作では、複数の無料大型アップデートが配信されてきた。そして今年2月27日、大型アップデート1.6がPC向けに現地時間3月19日に配信予定と発表された。コンソール/モバイル向けには後日の配信となるものの、できるだけ早くリリースされる見込み。このパッチ1.6の配信に先駆けて、昨日に引き続き開発元のConcernedApeことEric Barone氏がパッチノートの一部を公開した。
投稿にてEric氏は「19日まで毎日、ネタバレにならないパッチノートをランダムに投稿する(I’ll post a random non-spoilery patch note line each day until the 19th)」と表明している。そして本日投稿されたパッチの内容は、「左向きに収穫するスピード」が「右向きに収穫するスピード」より遅くなっていた不具合の修正だ。
以前より本作では、複数のユーザーによって“右向き”、つまり左から右への収穫が早いように感じるといった事例が報告されていた。そしてユーザーが検証したところによると、実際に“右向き”の方が早いことも証明されていたのだ。
2021年に海外掲示板Redditに投稿された動画では、実際にブルーベリーをそれぞれ右向きと左向きで収穫し、その速度を計測し比較。3段のブルーベリーを7列収穫するスピードを確認したところ、右向きに収穫する方が2秒早い、という結果が報告されていた。
今回のEric氏の投稿によれば、左向きの収穫のアニメーションは右向きに比べ、本来より100ミリ秒長かったとのこと。ユーザーコミュニティーで噂として囁かれ、検証もおこなわれていた向きによる収穫スピードの差が、ついに不具合として公式に明かされ修正に至るかたちだ。
なおEric氏の投稿を見るに、パッチ1.6では不具合修正として左向きの収穫スピードが“強化”される見通しだ。修正にあたっては、右向きの収穫速度を落とすのではなく、左向きの収穫速度が右向きと同じようにするとのこと。この左向きの収穫の“強化”によって、今後収穫する向きを気にすることもなくなるだろう。
パッチノートのチラ見せにあたって、ユーザーからは多くの反応が寄せられている。そもそも左右の収穫速度の差は微々たる違いであり、このことを主張してほら吹き扱いされていたユーザーもいたようだ。自分が正しかったことがついに証明され、歓喜する声も見られる。ほかにも縦方向に収穫をおこなっていたため、速度の差に気付かなかったという反応もある。気づきづらい一方、一部でまことしやかに囁かれていた“左右の収穫スピードの差”の存在が今回開発者より明示されたことで、コミュニティーが大きく賑わっているかたちだ。
なおEric Barone氏は昨日12日にも、果樹を伐採すると苗木を獲得できるようになるというパッチノートをチラ見せ。貴重な果樹の植え替えがやりやすくなる変更のお披露目に、プレイヤーは盛り上がりを見せていた(関連記事)。今回の収穫速度の調整の公開も同様の盛り上がりを見せているようだ。細やかながらユーザーの需要を把握した調整がさまざまおこなわれることもあり、大きな注目を集めているのだろう。今後ランダムに投稿されるパッチノートや、それに対するコミュニティーの反応にも期待したい。
『Stardew Valley』は、PC/Xbox One/Nintendo Switch/モバイル向けに配信中だ。大型アップデート1.6はPC向けに現地時間3月19日に配信予定。