鳥山明氏の訃報を受け、『ドラゴンボール ゼノバース2』ではプレイヤーたちが「元気玉」で追悼。『DQ10』『FF14』などオンラインゲームでも哀しみ広がる

 
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週刊少年ジャンプ編集部は3月8日、漫画家の鳥山明氏が3月1日に逝去していたことを発表した。突然の訃報を受け、『ドラゴンクエスト』や「ドラゴンボール」のオンラインゲームなどでもプレイヤーコミュニティが哀悼の意を表している。

『ドラゴンボール ゼノバース2』PS4版

鳥山明氏は漫画家だ。1978年に「週刊少年ジャンプ」にてデビュー。「Dr.スランプ」「DRAGON BALL(ドラゴンボール)」など数々の大ヒット漫画を手がけたほか、『ドラゴンクエスト』シリーズのキャラクターデザインなどでも広く知られる国民的クリエイターである。

週刊少年ジャンプ編集部は3月8日、公式ホームページにて鳥山氏が3月1日に逝去していたことを報告した。享年68歳。死因は急性硬膜下血腫だという。堀井雄二氏などゆかりの人物らによる哀悼のコメントも掲載されている。鳥山氏の訃報は国内外で報じられ、メディアやSNS上では同氏を悼む声が寄せられている。

また鳥山氏の訃報を受けて、同氏への哀悼はゲーム内コミュニティにも広がっているようだ。たとえばMMORPG『ドラゴンクエストX オンライン』ではメギストリスの都にプレイヤーたちが集結し、「いのる」のしぐさ(エモート)で同氏を悼む様子が見られるという(インサイド)。


さらにオンライン対応アクションゲーム『ドラゴンボール ゼノバース2』においても、ドラゴンボールの台座の近くなどにプレイヤーが集合。「元気玉」の力強いエモーションジェスチャーで鳥山氏を弔っていることが報告されている。元気玉は漫画「ドラゴンボール」にも登場。仲間を含め万物からのエネルギーを少しずつ集めて使われる、強大な敵に立ち向かう際の大技だ。作中での技の設定を踏まえて、プレイヤー間で深い哀しみが共有されているのだろう。


『ドラゴンクエストX オンライン』において鳥山氏はパッケージイラストや一部キャラのデザインを担当。また『ドラゴンボール ゼノバース2』は同氏の代表作「ドラゴンボール」を題材としており、原作キャラが登場するほか、各所に鳥山氏のデザインが色濃く継承されている。両作共に多数のプレイヤーが集まって追悼がおこなわれている様子が見られ、突然の訃報を受けたコミュニティへの衝撃もひときわ大きいのだろう。このほかMMORPG『ファイナルファンタジーXIV』でも多くのプレイヤーたちがゲーム内で鳥山氏への哀悼の意を見せているという。あらゆる場で同氏の急逝を悼む人々が見られる。

漫画だけでなくゲーム作品にも携わってきた鳥山氏だけに、国内外の幅広いコミュニティから深い哀悼が寄せられているかたちだ。なお訃報が明かされる直前の先日3月4日には、鳥山氏の同名の著作「SAND LAND」のゲーム・アニメ展開プロジェクトの公式サイトにて、同氏の描き下ろしイラストおよび同プロジェクトに寄せたコメントも掲載されていた。ゲーム『SAND LAND』はPS4/PS5/Xbox Series X|S向けに4月25日、PC(Steam)向けに4月26日に発売予定となっており、同氏の手がけた「SAND LAND」の世界観をゲームとして楽しめる機会となるだろう。