カプコンは3月8日、『ドラゴンズドグマ 2』の「キャラクタークリエイター&ストレージ」を無料配信開始した。「キャラクリエイト機能だけ先にリリース」との異例の展開に、さっそくユーザーたちの創造性が縦横無尽に発揮されている。本作の製品版は3月22日に発売予定で、対応プラットフォームはPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)。
『ドラゴンズドグマ 2』は、オープンワールドアクションゲーム『ドラゴンズドグマ』シリーズの新作だ。舞台となるのは人の王国ヴェルムントと獣人の国バタルが存在するファンタジー世界。プレイヤーは竜に心臓を奪われた覚者として、世界を冒険。竜を討ち、玉座へと昇る者の物語が展開されるという。味方NPC「ポーン」を連れ歩くシステムも引き続き登場。覚者・ポーンいずれも、自由度の高いキャラクタークリエイトが可能だ。
本日、そうしたキャラクタークリエイトをリリースに先駆けて体験できる「キャラクタークリエイター&ストレージ」が無料配信開始された。同アプリでは、製品版に引き継ぎ可能な覚者・ポーンをそれぞれ5体まで作成可能。3月22日の製品版発売前に、じっくりとキャラづくりに励むことが可能となっている。
SNSや本シリーズのコミュニティ/r/DragonsDogmaといった場所では、さっそく多数のユーザーが自作キャラを共有している。キャラクタークリエイターの機能性や自由度を称賛する声も見られ、実際にかなり幅広い容姿のキャラクターが見られる状態だ。たとえば、機能性を活かしてゲームやアニメ・漫画などの既存キャラクターを再現しようとする試みが目立つ。
たとえば「葬送のフリーレン」の主人公であるフリーレンについてはやたらと挑戦者が多く、/r/DragonsDogmaでは本稿執筆時点で確認できるだけでも7件の再現例が見られた。フリーレンの人気はもとより、キャラクリエイトの機能として「エルフ耳」が再現可能であることも、多くの人が自分なりのフリーレンを投稿した理由かもしれない。また、フォトリアルな『ドラゴンズドグマ 2』にキャラデザインを落とし込んだために、かなり各人で造形が違うのも興味深い。
ほかにも“再現系”の投稿は多数見られ、ゲームでは『ウィッチャー』シリーズのゲラルト/シリや『DEVIL MAY CRY』シリーズのネロを再現した投稿などがある。ほか、やたらと再現度の高い俳優クリス・ヘムズワース氏風キャラなど、キャラクリエイトの自由度の高さゆえか幅広い人物再現が見られる。そして、その自由度が妙な方向に発揮されているキャラクターも投稿されている。下記は、そうした自由度を振り切った結果、ろくろっ首のような不気味極まる容貌になったキャラクターである。
本キャラクタークリエイターでは、身長や痩せ型・太り気味・筋肉質などの要素はもちろん、体型では腰の位置・臀部や胸部のボリューム・姿勢・首の太さや長さ・各部の筋肉の付き方や大きさなど、大量の要素をスライダーで調整可能。顔についてはさらに細かく、「歯の有無」まで1本ずつ調整できるほど、無数の項目が存在している。そうした高い自由度の限界を追求した結果、怪物が誕生してしまったのだろう。
こうした一連の遊び方は、キャラクリエイト機能のあるゲームではかつてから行われてきた。『ドラゴンズドグマ』シリーズにおいても、同様の楽しみ方をするプレイヤーは散見された。しかし、本作『ドラゴンズドグマ 2』にてその機能は大幅にパワーアップ。しかも「キャラクリエイト機能だけ本編から先にリリースされる」との異例の展開が、ユーザーたちの楽しげな様子を際立たせているだろう。
また、ネット上では再現キャラや異形キャラだけでなく、各プレイヤーの理想の覚者・ポーンも多彩に作成・共有されている。『ドラゴンズドグマ 2』の準備でなくとも、3Dキャラ作成ツールとして遊んでみるのもよさそうだ。なお、本作ディレクターの伊津野英昭氏は、「顔のベースモデルで個々のパーツのディティールが変わる」との助言を共有している。
『ドラゴンズドグマ 2』はPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)向けに、3月22日発売予定。「キャラクタークリエイター&ストレージ」は、上述の各プラットフォームにて無料配信中だ。作成したキャラクターはゲーム本編に引き継ぎできる。