Insomniac Gamesは3月8日、『Marvel’s Spider-Man 2』に向けてアップデート「バージョン1.002」を配信開始した。「New Game+」など新要素が実装された傍らで、誤ってユーザーが「デバッグメニュー」を開ける不具合が生じているという。Insomniac Gamesは修正対応中であることを伝えている。
『Marvel’s Spider-Man 2』は、2023年10月に発売されたオープンワールドアクションゲームだ。マーベル・コミックのヒーロー「スパイダーマン」を題材としており、『Marvel’s Spider-Man』および『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』の続編となる。本作では、ピーター・パーカーとマイルズ・モラレスの2人のスパイダーマンが主人公。メインストーリーなどを除くほとんどの場面で、2人を切り替えながら遊ぶことも可能となっている。
今回、本作に向けてアップデート「バージョン1.002」が配信開始された。「New Game+」が実装され、従来のレベル上限を超えられるアルティメットレベルという仕組みも登場。アルティメットレベルの進行に応じて、新たなスタイルのシンビオートスーツを開放可能となった。またミッションのリプレイや時間帯変更といった機能も導入されている。
一方で、アップデート後には一風変わった不具合として、所定の操作をおこなうことで開発者向けのいわゆる「デバッグメニュー」を開ける問題が発生しているという。デバッグメニューとは、開発者が不具合を探したりパフォーマンスを確認したりといった目的で用いられる機能。ゲーム内のさまざまな状況を再現可能で、本来であれば開発者のみの利用が想定された、プレイヤーがアクセスできない機能である。
しかし本作ではアップデートの影響でデバッグメニューを容易に開けるようになってしまった模様。メニューを操作することで、任意のミッションおよびシーンをすぐさま開始可能になるといった操作が可能だと報告されている。たとえばゲーム開始直後に最終ミッションの最後のカットシーンを開始して、数分でゲームを終えるといったこともできるという。
こうした事態の発生を受けて、Insomniac Gamesの公式Xアカウントは声明を投稿。今回のアップデートにより、誤って開発者向けゲームメニューへのアクセスが許可されてしまった可能性があることを報告している。現在hotfixを準備中であり、近日の修正が予定されているそうだ。なお同スタジオはデバッグメニューを使用すると、セーブデータやトロフィーの進行状況が破損してしまう可能性があるとして注意喚起。本来プレイヤーが利用することは想定されていないため、進捗に関する機能に影響を及ぼすリスクがあるようだ。
初のコンテンツアップデートを迎えた『Marvel’s Spider-Man 2』。一方で開発者のみの利用が想定されたデバッグ機能がプレイヤーも使用できてしまう珍しい不具合も発生しているわけだ。セーブデータに影響する可能性もあるとされて近日中に修正予定となっており、誤って開いてしまった場合は使用を控えておく方がいいかもしれない。
『Marvel’s Spider-Man 2』はPS5向けに発売中だ。
【UPDATE 2024/3/9 11:32】
Insomniac Gamesは3月9日、hotfix(v1.002.001)を配信し、デバッグ機能を使用できてしまう不具合を修正したことを発表した。