カプコンより3月22日に発売予定の『ドラゴンズドグマ 2』。対応プラットフォームはPC/PS5/Xbox Series X|S。本作ディレクターを務める伊津野英昭氏が、海外ゲームメディアGamesRadar+のインタビューにて、開発において『Grand Theft Auto V』(以下、GTA5)に影響を受けたと発言。海外メディアを中心に注目が寄せられている。
【UPDATE 2024/3/8 1:30】
記事タイトルをより適切な表現に変更
『ドラゴンズドグマ 2』は、2012年に発売された『ドラゴンズドグマ』の続編となるオープンワールドアクションゲームだ。人の王国と獣人の国、そして世界の破滅を象徴する竜が存在するファンタジー世界にて、プレイヤーは覚者となり冒険する。シリーズの特徴として、ポーンと呼ばれるNPCと最大4人パーティを構成可能。プレイヤーはファイター/アーチャー/メイジ/シーフといったジョブを選択し、多彩なアクションを駆使して冒険を繰り広げる。
また、本作については前作の4倍ともされる広大なフィールドにて、密度の高い体験ができるよう設計されていると、本作プロデューサー平林良章氏・ディレクター伊津野英昭氏へのインタビューで語られていた。本作では移動中にも「分単位で楽しい体験ができる」ように作られており、同じ道のりでもユーザーごとに違う体験が楽しめるという。また、NPCとの好感度要素のパワーアップなど、「ファンタジー世界シミュレーターを作りたい」とのコンセプトのもとに開発が進められてきたそうだ(弊誌による開発陣インタビュー)。
そんな本作の開発にあたり、Rockstar Gamesの『GTA5』に影響を受けたと伊津野氏が伝え、海外メディアを中心に注目が寄せられている。GamesRadar+によれば、伊津野氏は同誌に向けて「『GTA5』には大きなインスピレーションを受けた」とコメント。その理由について語っている。
伊津野氏は影響を受けた『GTA5』の要素として、その自由度を挙げた。同作は複数の独立したゲームプレイシステムを高いレベルで融合させ、プレイヤーに自由度と満足感を感じさせていると称賛。また、ほかの要素として『GTA5』が「複数のイベントを柔軟に管理している」点にも影響を受けたそうだ。伊津野氏は、同作ではプレイヤーが自分の手に負えなくなるようなハチャメチャな出来事を起こしつつも、周辺の環境とそうした状況が自然に共存していると説明。時に混沌とした状況に陥ったとしても、ゲームの設計としてそうなっているとプレイヤーに感じさせているとした。
伊津野氏は『GTA5』がリリースされた当時、そうした同作のゲームプレイ要素やオープンワールドの設計に非常に強く感銘を受けたという。そのため、『ドラゴンズドグマ 2』においてはそうした体験を届けられるよう狙っているとのことだ。
なお、伊津野氏は昨年にもVGCによるインタビューにおいて、『GTA5』から受けた影響について言及。海外メディアを中心に話題となっていた。壮大なファンタジー世界の冒険譚となる『ドラゴンズドグマ 2』が、ならず者たちの犯罪アクションである『GTA5』を参考にしているとのギャップも面白がられたかもしれない。なお、『ドラゴンズドグマ 2』については弊誌にて先行プレイレポートを掲載している。『GTA5』が同作に与えた影響が、垣間見えるかもしれない。
『ドラゴンズドグマ 2』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに3月22日発売予定だ。