北瀬佳範P、『FF7 リバース』開発が忙しくなり『ティアキン』を“最後の最後”で積んでいた。発売を迎えてついにハイラルを救えそう
BAFTAの公式YouTubeチャンネルは2月29日、『ファイナルファンタジーVII リバース』(以下、FF7 リバース)にてプロデューサーを務める北瀬佳範氏へのインタビュー動画を公開した。同氏がこれまでプレイしたゲームの思い出や好きなゲームについて語る内容だ。海外メディアGamesRadar+が伝えている。
インタビュー動画のなかで北瀬氏は『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』を最後の最後まで進めたものの、『FF7 リバース』の仕事が忙しくなったためクリアできていないことを明かしていた。『FF7 リバース』は本日PS5向けに発売を迎えたため、同氏の忙しさも少し和らいでいるかもしれない。
北瀬佳範氏は『ファイナルファンタジー』シリーズにディレクターやプロデューサーとして携わってきた人物だ。現在はスクウェア・エニックス第一開発事業本部長を務めるほか、『ファイナルファンタジーVII』のリメイクプロジェクトにてプロデューサーを担当している。
本日2月29日、リメイクプロジェクトの第2弾となる『FF7 リバース』が発売された。あわせてBAFTAのインタビュー動画が公開。北瀬氏がこれまでプレイしたゲームの思い出や好きなゲームについてじっくりと語られている。
まず北瀬氏が人生で最初にプレイしたゲームはアーケード版の『スペースインベーダー』とのこと。そしてインタビュー時点では、開発に携わる『FF7リバース』のほか『ピクミン4』をプレイしていたそうだ。『ピクミン4』は、インタビュー時点でひと通りクリアしたがやり込めていない部分が残っているといい、完全クリアに向けた意欲を見せている。ちなみに同氏がもっとも好きなゲームのキャラもピクミンだそうで「簡単に死んでしまうけど集団で何とか頑張るところ」が好きだという。
そして北瀬氏がゲームに興味をもち、一番ハマった作品はファミリーコンピュータのディスクシステム向けに1986年に発売された『ゼルダの伝説』だという。同作以来のシリーズファンだそうで、最新作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』もプレイしているとのこと。ただし「最後の最後」まで進んだものの、仕事が忙しくなったので中断していたそうだ。インタビューがおこなわれた時期は不明ながら、『FF7リバース』の発売が迫るなかで開発も山場だったのかもしれない。
このほかインタビュー動画で北瀬氏は、ストーリーが好きなゲームとして『ヘラクレスの栄光III 神々の沈黙』を紹介。『FF7』リメイクプロジェクトにてシナリオを担当する野島一成氏がシナリオを手がけた作品だ。また北瀬氏が特に好きなゲームメカニクスは『Hearts of Iron』シリーズにおける、戦争終結時の領土割譲システムだという。占領するだけでは土地を奪えず、和平交渉でようやく土地を奪えるシステムにリアリティを感じるからだそうだ。
ほかにも動画では、北瀬氏の奥さんが『Age of Empires』を20年以上毎日のようにプレイしており、過去には夫婦で対戦していたことなど、北瀬氏のゲーム人生に関する興味深いエピソードがさまざま語られている。北瀬氏の発言は日本語で収録されているため、興味のある人はチェックしておくといいだろう。
北瀬氏がプロデューサーとして携わる『FF7』リメイクプロジェクトは2015年に発表され、約9年に渡って進行している。2020年に第1作『ファイナルファンタジーVIIリメイク』が発売され、そこから約4年を経た本日2月29日、ついに第2作『FF7 リバース』が発売されたかたちだ。
同作が発売を迎え、北瀬氏の忙しさもインタビュー当時よりは和らいでいるかもしれない。最後の最後で止まっていたという『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の結末にたどり着いたかどうかも注目されるところだろう。ちなみに『FF7』リメイクプロジェクトの最後を飾る第3作についてシナリオの大枠はすでに出来上がっているといい、これから本格的に開発が進められていくようだ(ファミ通.com)。
『ファイナルファンタジーVIIリバース』はPS5向けに発売中だ。