検死シムホラー『Autopsy Simulator』再発表。法医学者らの協力を得た“リアルな”検死で、事件の秘密を解き明かす
パブリッシャーのTeam17 Digitalは2月27日、『Autopsy Simulator』を再発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年配信予定。ストアページによるとゲーム内は日本語表示に対応予定だ。本作は2020年に披露されたものの、2022年にリリースの無期延期が発表されていた。今回あらためての作品発表となったかたちだ。
『Autopsy Simulator』は検死シミュレーター・ホラーゲームだ。公式説明では、本作では内臓や傷の具合がリアルかつ詳細に描かれるため、そういったものが苦手な人には薦められないとされている。舞台となるのは1990年代のアメリカ・ニューオーリンズだ。プレイヤーは病理学者のJack Hanmanとなり、さまざまな遺体の検死を実施。死因を特定し、事件に隠された秘密を解き明かしていく。
本作の検死は、複数の病理形態学者や法医学者らの協力を得て制作されているという。1990年代のアメリカを舞台とする作品として、可能な限り現実に忠実な検死がおこなわれるとのことである。ゲームプレイではまず虫メガネを用いて、遺体の外傷の有無を確認することになるという。損傷が確認できた場合、該当部位の解剖を実施。振動ノコギリなど専用の器具を用いて検死を進めていくことになるようだ。すべてのケースにはそれぞれの物語と秘密があるといい、検死を通して事件の真実を探っていくことになるという。
また本作には主人公のJack Hanmanを中心としたストーリー要素も存在する。家庭をもつ病理学者として暮らしていたJackだったが、ある時期を境に人生が一変。最愛の妻を失い、仕事のキャリアからも転落する。傷心のJackは無気力に日々を過ごしていたが、ある日検死した女性の体内から、なくなっていた妻の婚約指輪を見つける。この奇妙な出来事をきっかけにJackは超自然的な事件に巻き込まれ、自らの内なる悪魔と戦うことになるという。精神世界や超自然要素が入り混じった、ホラー要素の強いストーリーが展開されるようだ。またリリース後にアップデートで、ストーリー要素のない検死に特化したゲームモードも追加予定とのこと。
本作を手がけるWoodland Gamesはポーランドに拠点を置くゲームスタジオだ。過去には地獄街づくりシム『Hell Architect』を制作している。本作は2020年に一度披露され、2022年にリリース予定とされていたが、2022年10月に発売の無期延期が発表。本作を本当に特別な作品に仕上げるには、当初見込んでいた開発期間では足りないことが分かったと伝えられていた。そうして開発が続けられていた本作が今回再発表され、2024年内にリリースされると明かされたかたちだ。
『Autopsy Simulator』はPC(Steam)向けに、2024年に配信予定だ。