『ストリートファイター6』最新アプデではリュウとジェイミーに名指しの強化。「個性を十分に発揮できていなかった」キャラなどへの調整実施


カプコンは2月27日、『ストリートファイター6』のアップデートを発表した。今回のアップデートでは追加DLCキャラクター「エド」の追加などとともに、一部キャラクターに調整がおこなわれている。


今回のアップデートでは、「個性を十分に発揮できていなかったキャラクター」が強化されているとのこと。主な調整対象としては、リュウ・ジェイミーの名前が挙げられている。

たとえばジェイミーは酔いレベルを上昇させると、攻撃のダメージが上昇したり使用可能な技が増えたりするキャラクターだ。しかしながら従来は、薬湯を飲む「魔身」は挙動が長く、有利な状況の継続と引き換えに薬湯を飲む必要があった。また連続技の締めとして薬湯を飲む行動に派生する際も、技が限られており、性能の強化に必要なプロセスが多かった。そのため、本日のアップデートにて前投げ後にボタンホールドで酔いレベルを上げられるようになった。このことで、より相手に酔いレベルを巡った駆け引きを迫れるようになるかもしれない。

またリュウについてはスタンダードな性能としてバランスがとれているものの、突出した要素がなく、個性が薄れていたとされている。そのため、波動拳を牽制でより使いやすくしたり、各種波掌撃についてガードされた際の硬直が短くなったり、攻撃判定が拡大されたりしている。このことで波掌撃を用いた攻め手が増やされたとのこと。


ほかにも調整としては、一部キャラクターの使いづらさが目立っていた技の改善がおこなわれたり、一方で防御行動として強力だった技の弱体化もなされたりしている。一例としては、ザンギエフのOD版ダブルラリアットが挙げられる。初段が地上でヒットした際には、SA3「ボリショイストームバスター」が連続ヒットするようになり、大きなリターンを得られるようになった。

ほかにもA.K.I.のしゃがみ弱Pの攻撃判定が前方に拡大したり、立ち中Pの攻撃判定の持続時間が伸びたりした。強化された技としては、おおむねヒット時のリターンや、立ち回りでの取り回しが良くなったりしているものが多い。対戦する際には、そうした恩恵を感じる機会もあるかもしれない。


一方で、JPのしゃがみ大Pの空中技に対する無敵判定が削除されたり、アムネジアについて、当身が成立した後のコンボのダメージが落とされたりして、防御面が弱体化された。またケンのOD版空中竜巻旋風脚では、相手を飛び越しづらくなり、逃げる手段としての使用が難しくなった。

今回は今までのアップデートより広範に変更が及ぶアップデートとなったものの、目的はあくまでバランスをならすことにあるとのこと。そのためガイルやキャミィ、ジュリといった、変更点のないキャラも存在している。しかしながら、今後改めて全体の調整がおこなわれ、今回変更のなかったキャラに対しても変化が用意されるとのこと。詳細は公式サイトにおけるバトル変更リスト、およびアップデートのお知らせを確認されたい。

『ストリートファイター6』はPC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。