海外ゲーム開発会社Supermassive Gamesは2月26日、自社の再編をおこない、一部社員のレイオフを実施するとX上で発表した。また海外メディアBloombergの報道によると、350人以上とされる全従業員の約25%にあたる、90名程度のレイオフとなる見込みだ。
Supermassive Gamesはイギリス・ギルフォードに拠点を置くゲーム開発会社だ。同社は2008年に設立され、ホラーアドベンチャーである『UNTIL DAWN -惨劇の山荘-』や『The Dark Pictures Anthology』シリーズなどを手がけてきた。また現在『Dead by Daylight』の世界を舞台としたスピンオフ『The Casting of Frank Stone』や『リトルナイトメア3』の開発を担当しており、ホラーゲームの制作を得意としている会社だ。同社は2022年にデンマークのNordisk Gamesに買収された。
そんなSupermassive Gamesが2月26日、90名程度のレイオフを予定しているとBloombergによって報道された。Bloombergによれば、Supermassive Games内で350人以上とする従業員のうち150名に「解雇の可能性がある」とも通告されたようだ。
そうした中Supermassive Games公式Xアカウントからも声明が発表された。投稿では、ゲーム業界が「大きな困難」に直面していると言及。同社もそうした流れとは無縁でいられないと伝えられている。この状況について熟考を重ねた結果、苦渋の決断としてSupermassive Gamesの再編をおこなうことになったという。これにより一部スタッフ(some of our colleagues)が解雇されることになるという。先述のレイオフの実施報道について事実であることを認めたかたちだ。
また声明では関係者全員と緊密に協力しながら、できる限り配慮しつつレイオフをおこなうとも伝えられている。ほか、Supermassive Gamesの今後の方針として、持続可能性を確保するために、開発中のタイトルに全力を注ぐとしている。
ゲーム業界に次々と押し寄せるレイオフの波。昨年に引き続き、今年も1月より数々のゲーム会社におけるレイオフが報じられ、一部では開発中のプロジェクトが中止されたといった報道も見られる。一方今回のSupermassive Gamesでも一定規模のレイオフが実施されると見られるものの、『The Casting of Frank Stone』や『リトルナイトメア3』といった作品の開発には今後も注力されていくようだ。