伝説的成人向け現代伝奇RPG『夜が来る!』リマスター版発表。どこでもセーブ機能搭載やボイスの新規収録のほか、好感度表示など遊びやすいモードも収録

 

美少女ゲームブランドアリスソフトは、2月22日『夜が来る!-Square of the MOON- Remastered』を発表した。対応プラットフォームはPCで、2024年4月19日先行発売され、通常版が5月24日にリリース予定。価格はダウンロード版が税込1980円、パッケージ版が税込6578円となっている。なお公式サイトを確認する限り、本作はオリジナル版同様成人向けのタイトルのため、閲覧には注意してほしい。


『夜が来る!-Square of the MOON- Remastered』は、美少女ゲームブランドアリスソフトより2001年に発売された成人向け現代伝奇RPG『夜が来る! -Square of the MOON-』のリマスター版である。「真月」と呼ばれたもう1つの月が出現してから3年後が舞台。私立桜水台学園に通い、代わり映えのしない毎日を過ごしていた主人公は、ある日天体部の見学へと誘われる。そこで待ちうけていたのは自らを「火者」だと名乗る生徒たちと、「光狩(ひかり)」と呼ばれる異形の怪物と共に戦ってほしいという勧誘だった。


学生らしく1週間のスケジュールに沿って進行するゲームプレイが特徴で、月曜日に決定した訓練方針に従って能力値を上昇させ、土曜日には火者の仲間を誘って特訓。日曜日は実戦訓練として、「狭間」と呼ばれる異次元空間のダンジョンで探索を行っていく。そのサイクルをくり返して「凍夜」と呼ばれる晩に、光狩に憑かれた人間が引き起こす事件を食い止めるべく自らを鍛えていくのだ。

本作は、美少女ゲームのユーザー評価サイト「ErogameScape -エロゲー批評空間-」では、データ数560件で中央値75/平均値73を獲得。その後の現代学園ファンタジーに大きな影響を与えたとも言われる斬新な世界観と設定、人間味あふれる魅力的なキャラクター。そして作曲家Shade氏が手がけたスタイリッシュな音楽が特に評価されている。

2006年に廉価版が発売されて以降作品に大きな動きがなかったため、待望の新展開と言えるだろう。現在アリスソフトを退社されているKaren氏の描き下ろしイラストがパッケージ版で使用されているという点も含め、SNSではファンが湧きたっている様子がうかがえる。


リマスター版は、オリジナル版からゲーム解像度の向上やボイスの新規収録、どこでもセーブ可能機能にテキストフォントの一新などの変更を加えられている。さらに経験値や訓練値を2倍にする「2倍モード」、「アイテム所持数増加」などのゲームバランス調整機能「リマスターオプション」。そしてキャラクター好感度表示、主人公の特殊技「想魔刀」の追加など難易度を現代向けにアレンジしたゲームモード「モダン」が実装。もちろん原作と同じ感覚でプレイしたい人には、「オリジナル」という原作の仕様に近いモードも用意されている。なおストーリー面の追加要素はない点には注意してほしい。

『夜が来る!-Square of the MOON- Remastered』はPC向けに、2024年4月19日より先行DL版が販売され、パッケージ版と一般DL版が5月24日にリリース予定。価格はダウンロード版が税込1980円、パッケージ版が税込6578円となっている。

パッケージ版にはゲーム本体(DVD-ROM)と、FANZA GAMESでDL版が入手できるシリアルコードが同梱。さらにサウンドトラックやミニアクリルスタンド、約80ページのスペシャルブックレットなどのアイテムが付属する。現在アリスソフトオフィシャルダウンロードストア、FANZA GAMESにて先行ダウンロード版が、FANZA通販でパッケージ版が予約受付中だ。一般DL版の販売については、今後のアリスソフト公式X(旧Twitter)アカウントなどをチェックしておこう。