『エルデンリング』DLC「Shadow of the Erdtree」にはもちろん毒沼が出る。が、“反省後の毒沼”になる。宮崎氏が難易度や“DLCでは最大規模”とするボリュームなどにコメント

フロム・ソフトウェアは2月22日、『エルデンリング』DLC「Shadow of the Erdtree」を6月21日に発売すると発表した。同社の代表取締役社長、宮崎英高氏によれば、同DLCは同社が手がけるDLCの中でも最大規模のものになるという。海外ゲームメディアEurogamerが報じている。

フロム・ソフトウェアは2月22日、『エルデンリング』DLC「Shadow of the Erdtree」の最新映像を公開。同作を6月21日に発売すると発表した。DLCの価格は4400円。同社の代表取締役社長、宮崎英高氏によれば、「Shadow of the Erdtree」は同社が手がけるDLCの中でも最大規模のものになるという。海外ゲームメディアEurogamerやIGNなどが報じている。


『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけるアクションRPGだ。PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに2022年2月に発売された。本作は広大なオープンワールドを舞台としつつ、『ダークソウル』シリーズなど同スタジオ過去作のゲームプレイを色濃く継承。ボス戦闘をはじめ、手強い調整となっている戦闘なども特徴だ。また本作の制作には、人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の原作となる小説「氷と炎の歌」などを執筆したGeorge R. R. Martin氏が参加。同氏が『エルデンリング』の下地を支える世界観設定を手がけている。

そして今回発表されたDLC「Shadow of the Erdtree」の舞台となるのは影の地。黄金樹の影に隠れた地であり、神たるマリカが降り立った場所である。この地ではフィールドとダンジョンがシームレスにつながっており、謎と発見に満ちた自由度の高い冒険が繰り広げられるとのこと。


海外ゲームメディアEurogamerは、このDLCについて、フロム・ソフトウェアの代表取締役社長を務める宮崎英高氏にインタビューをおこなった。宮崎氏によると、「Shadow of the Erdtree」の開発では、Martin氏が追加で設定や書き下ろしをおこなったわけではないと発言。あくまで、DLCとしてストーリーの一側面が描かれているとした。

またDLCのアイデアは、『エルデンリング』の開発が終了した頃から形作られたという。そして本作のアップデートやパッチの配信が落ち着き始めたころから制作が開始されたとのことだ。

宮崎氏が言うには、「Shadow of the Erdtree」は全体のボリュームとしてこれまでで最大規模のDLCとなるという。舞台となるのは影の地。新しいマップ、新しいエリアにて展開され、さまざまな規模のダンジョンも存在するようだ。また単に表面積だけで言えば、マップの大きさは本編におけるリムグレイブを超えるとのこと。


ほかにも「Shadow of the Erdtree」では10体以上のボスが登場し、新たな武器、装備、戦技なども追加される見込み。この追加にあわせ、武器種も8種類追加されるようだ。

「Shadow of the Erdtree」の難易度は『エルデンリング』本編の終盤と同程度になる、と宮崎氏は述べている。また本編では強敵と名高い「ミケラの刃、マレニア」に触れつつ、DLCでもマレニアと同程度の、高難度の挑戦が用意されているという。試練に挑まずにいられない褪せ人にとっては、嬉しいニュースとなるかもしれない。

ちなみにEurogamerが宮崎氏に、「DLCでは再び毒沼が登場するのか」と尋ねたところ、「一言でいえば、そうなる(In a word, yes)」と首肯。宮崎氏の毒沼好きは一部ファンには有名で、過去のインタビューでは「毒沼のことが好きすぎるがために、気づけば毒沼を作っている」とも語ったように、宮崎氏の“毒沼愛”は留まることを知らないようだ(関連記事)。とはいえ、宮崎氏は自身の毒沼愛を行き過ぎたと反省。DLCはその“毒沼愛”について内省する場ともなったという。「Shadow of the Erdtree」にて毒沼にたどり着いたときには、もしかするとその反省を感じることができるかもしれない。

『エルデンリング』DLC「Shadow of the Erdtree」は、6月21日発売予定である。価格は4400円。ゲーム本編に加えてDLCを同梱する「SHADOW OF THE ERDTREE EDITION」なるエディションも用意され、こちらは9020円となっている。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

記事本文: 921