ソニー・インタラクティブエンタテインメントからPC(Steam)/PS5向けに販売中の協力型TPS『HELLDIVERS 2(ヘルダイバー2)』。盛り上がりを見せる本作について、お金がなくて買えないと個人の懐事情から嘆くユーザーが出現。さまざまな返答が寄せられ賑わうなか、本作の開発元Arrowhead Game StudiosのCEO兼本作クリエイティブディレクターのJohan Pilestedt氏も反応。同氏は本作の出来については自信を見せつつも、「購入のために無理する必要があるのならサーバーが増強できるまで待っていてほしい」と正直に伝えている。
『HELLDIVERS 2』は、2015年に発売された『HELLDIVERS』の続編で、最大4人でのオンライン協力プレイに対応するTPSだ。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5。なお本作は、PC版とPS5版でのクロスプレイに対応している。
プレイヤーはエリート兵士ヘルダイバーとなり、銀河に平和と自由と管理民主主義を広める任務を遂行。故郷スーパーアースの安全を脅かすエイリアンとの戦いに挑む。チームで相乗効果を得られる装備を選び、各ミッションへの戦略を立て、目標を共に達成するのだ。プレイヤーには数多くの強力な武器が用意され、ロードアウトをカスタマイズ可能。そして任務を完了すると、プレイヤーの宇宙船をアップグレードでき、強力な武器を入手できる。
また本作はリリース以降、多くの人にプレイされている。2月18日時点でPilestedt氏は、SteamとPS5をあわせたピーク時の同時接続プレイヤー数が50万人前後であると報告。さらにその後Steam版の同時接続プレイヤー数はピーク時で45万人を突破しており、勢いを増しているようだ(SteamDB)。
本作はSNS上でも人気を集め、連日話題となっている。そうした盛り上がりに対し、一風変わった反応を見せたのはコンテンツクリエイターのSSGSentinel氏だ。同氏は「買いたくなるけどお金がない(You’re making me want to buy it and I have no money)」と世知辛い心境を吐露。プレイヤーの盛り上がりに購買意欲を掻き立てられてしまうも、購入資金がない現況を嘆いているようだ。同氏の投稿には、借金を勧める返答のほか、ここぞとばかりに本作の魅力をアピールする“追い打ち”などが寄せられ賑わっている。ちなみに本作Steam版/PS5版共に定価39.99ドル(日本向けには4480円)となっており、新作ゲームとして比較的控えめな値段といえる。同氏のお財布事情は結構厳しいのかもしれない。
そんなSSGSentinel氏の投稿に対し、Pilestedt氏も反応。自身の率いるスタジオ作品の購入をすぐにおすすめするのではなく、「現金がないなら後で購入して欲しい」とコメント。本作の出来については自信を述べる一方で、サーバーの容量の増強ができるまで待つのもいいといった考えも正直に伝えた。スタジオのCEOとしてゲームが売れて欲しいのはやまやまだが、無理をして買ったゲームでサーバーログイン待ちとなってしまっては残念だと述べている。
本作は、想定を超える数のプレイヤーが集まったことでサーバー処理能力が超過したとして、2月12日にメンテナンスを実施。1分間に処理可能なログイン数を1万件から2万件に倍増させたり、最大同時接続プレイヤー数を25万人から36万人に増やしたりなどしていた。しかしそれでもログインや接続における問題は解決とまでは至らなかった模様(関連記事)。サーバーの増強に最善が尽くされているといい、問題への対応に24時間体制で臨んでいるとされている。そうした状況もあり、懐の厳しいなかで本作の購入に悩むユーザーに対して、CEO自らが待つことをおすすめしたかたちだ。
ちなみにSSGSentinel氏はその後、友人に本作の購入費を贈ってもらったという。またその以前には知り合いたちからも購入資金が寄せられていたそうで、そちらは返金済みとのこと。コミュニティからの“布教”もあって、懐寂しいなかでも無事に本作を購入できたようだ。Pilestedt氏からは待つように勧められたSSGSentinel氏ながら待ちきれずにプレイすることを選んだようで、Xアカウントのヘッダーに『HELLDIVERS 2』の画像を飾っており本作に熱中している様子だ。
『HELLDIVERS 2(ヘルダイバー2)』は、PC(Steam)/PS5向けに配信中だ。