“圧倒的に好評”サイバー都市アクション『SANABI』Steam版、アプデで日本語翻訳が改善。有志の協力を受け、ついに日本語が自然に

NEOWIZは2月20日、2Dアクションゲーム『SANABI』Steam版にてVer.1.3.28を配信した。日本語翻訳がついに改善されたようだ。

パブリッシャーのNEOWIZは2月20日、『SANABI』Steam版にてVer.1.3.28を配信した。Steam内のお知らせによると、同アップデートにより日本語訳が改善。ユーザーから好評が寄せられる中、国内プレイヤーから不満点として挙げられていた日本語翻訳が、ついに改善されたようだ。


『SANABI』は、娘を殺された男が謎の存在「サンナビ」を追ってなぜか人のいない街を進んでいく、2Dアクションゲームだ。本作の舞台となるハイテク都市「マゴ」には、大企業の支配のもと大勢の市民が暮らしていた。しかし24時間前に発生した停電のあと、突如全市民が失踪。調査チームが派遣されたが、誰も帰ってこなかったという。

本作の主人公は、謎の存在「サンナビ」によって娘を殺された元軍人だ。本作で彼は復讐のためマゴ市へ乗り込み、天才ハッカーのマリと遭遇。彼女とともに、誰もいない街でサンナビを追いかけていく。なぜ全市民が失踪したのか。サンナビとは何なのか。多数の謎と共に、男の物語が描かれる。

ゲームとしては、本作はチェーンフックを用いた2Dアクションとなっている。主人公の片腕はチェーンフック付きの義手となっており、壁や天井にフックを射出することで街を縦横無尽に移動可能。戦闘時にはチェーンフックを使って敵に攻撃し、強力なボスとも戦いを繰り広げる。本作ではチェーンフックを用いた超人的なアクションも展開されるのだ。なお本作は、韓国の開発チームWonder Potionが手がけている。


本作は2023年11月9日にNintendo Switch/PC(Steam)向けに正式リリースされた作品だ。早期アクセス中のレビューも含むものの、記事執筆時点でSteamのユーザーレビューでは1万9177件中97%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得。プレイヤーからは気持ちよく操作できるように調整されたワイヤーアクション、謎に満ちたストーリーなど、多くの要素が評価されている。

一方国内のプレイヤーの多くからは、本作の日本語翻訳に対して不満が挙げられていた。正式リリース時点の本作において、ゲームの序盤や終盤の重要なシーンなどはある程度しっかり翻訳されていた。しかしゲーム中盤においては、意味はわかるもののキャラクターの口調がぶれるなど、翻訳の怪しいシーンが多数見られた。アクションやストーリー、グラフィックが高く評価される中、翻訳の質だけが課題とされていた。


Steam版『SANABI』にて配信されたアップデートVer.1.3.28では、そんな日本語翻訳が改善されたという。実際にゲーム内で確認してみたところ、あるシーンにおける主人公のセリフが、より自然な口調へ改善されていた。確認したのはごく一部であるものの、少なくともSteam版では翻訳が改善されているのだろう。なおバズフィードジャパンの記事によると、本作のファンであるAsh氏の無償での協力のもと、日本語翻訳が修正されたそうだ。

『SANABI』は、Nintendo Switch/PC(Steam)向けに通常価格1520円で配信中。PC(Steam)版では、3月4日までの期間20%オフのセールが実施されており、1216円で購入できる。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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