『クレイジータクシー』新作は“AAAタイトル”として大規模開発中。海外向けインタビューでさらっと明かされる

セガは『クレイジータクシー』などのシリーズ作品を新作ゲームとして開発中であることを発表している。そんな新作『クレイジータクシー』の開発規模について、The Japan Timesのインタビューでセガ札幌スタジオの代表取締役社長・瀬川隆哉氏により「AAAタイトル」と表現された。

セガは2023年12月8日、新プロジェクトティザートレーラーとして、『クレイジータクシー』を含む複数のシリーズ作品を新作ゲームとして開発中であることを発表した。そんな新作『クレイジータクシー』の開発規模について、The Japan Timesのインタビュー内でセガ札幌スタジオの代表取締役社長・瀬川隆哉氏により「AAAタイトル」と表現されている。


『クレイジータクシー』はドライビングアクションゲームだ。同作は1999年にアーケードゲームとして初登場し、のちにコンシューマーゲームに移植され、シリーズ化することとなった。

同作でプレイヤーはタクシードライバーとなり、乗客を目的地まで届けることとなる。ゲームプレイでは、道なき道を進んだり、道路を逆走したりすることが可能。また乗客を届ける際に車をジャンプさせたり、ドリフトさせたりなどというトリックを決めることによって、乗客からチップをもらうことができる。そうして危険な運転をしつつ乗客を運ぶことによって、より多くのお金を手に入れることを目標とする。

同シリーズはそうした派手で爽快なゲームプレイが高い評価を受けたものの、ナンバリングタイトルとしては、2002年発売の『クレイジータクシー3 ハイローラー』を最後に長らく新作が登場していなかった。そんな中で2023年12月、同シリーズの新作が開発中であると発表された。なお発表トレイラーにおいては、『ゴールデンアックス』『ジェットセットラジオ』『Shinobi』『ベア・ナックル(Streets of Rage)』についても新作ゲームとして開発中であり、ネクストレベルに進化すると謳われていた。


その新作『クレイジータクシー』について、セガ札幌スタジオの代表取締役社長・瀬川隆哉氏がThe Japan Timesによるインタビュー内で言及した。インタビューは、同社の業務や規模の拡張、成長などについて、複数名のスタッフとともに語ったもの。その中で瀬川氏による「『クレイジータクシー』などの、AAAタイトルの開発にも参加しています(We are also participating in the development of Triple-A titles, including Crazy Taxi)」との発言も伝えられている。同社が開発に携わっている作品に関する発言の中で、新作『クレイジータクシー』の開発規模がさらっと明かされたかたちだ。

今回の発言を見るに、複数のシリーズの新作と共に発表された新作『クレイジータクシー』はAAAタイトル、つまり大型タイトルとしてセガ内の複数のスタジオが協力して開発しているようだ。なお昨年11月にはセガの副社長・内海州史氏が、『ペルソナ』や『龍が如く』といった主要IPに加えて、クラシックなIPの復活をビジネス方針として伝えていた(関連記事)。複数のIPのリブートプロジェクトは、セガの次なる施策として注力されているかたちかもしれない。

本稿執筆時点では『クレイジータクシー』を含め新作のトレイラーや発売日などの具体的な情報は公開されておらず、それぞれゲームの規模も含めて続報に期待したいところだ。なお新プロジェクトティザートレーラーで発表された、『クレイジータクシー』や『ジェットセットラジオ』などについて、各作品の開発状況を伝えるニュースレターが特設サイトから登録可能となっている。気になる人はこちらに登録してみてもいいだろう。ちなみに『ジェットセットラジオ』については12月11日時点で「本格的な開発に向けた準備と検証を進める立ち上げ期である」ことも明かされていた

『クレイジータクシー』は現在開発中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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