『Apex Legends』レジェンドアップグレード(パーク)登場で「超高く飛んで山越え」「デコイ出し放題」などさまざまな戦略&遊びが誕生。まるで“Apex Legends 2”

Respawn Entertainmentは2月14日、『Apex Legends』にてシーズン20「ブレイクアウト」を開幕した。新たに導入された「レジェンドアップグレード」システムが注目されている。

Respawn Entertainmentは2月14日、『Apex Legends』にてシーズン20「ブレイクアウト」を開幕した。新たに導入された「レジェンドアップグレード」システムが注目されており、そうした新要素がもたらす新鮮さからか一部では“Apex Legends 2”とも評されている。


『Apex Legends』シーズン20では既存の進化シールドに付随する新システム「レジェンドアップグレード」が導入された。マッチ中にシールドがレベル2(青)およびレベル3(紫)に進化する際に、それぞれのレジェンドが備えるアビリティのアップグレードを獲得可能だ。アップグレードはレベル2およびレベル3に各2種類用意されており、マッチ内で選べるのはどちらかひとつのみ。戦況に応じてどちらのアップグレードを選ぶかといった戦略性も増している。

レジェンドアップグレードは各々のレジェンドによって違っており、弱点を補うような能力を得られるレジェンドもいれば、長所を伸ばせるレジェンドも存在。さっそくプレイヤーたちはさまざまなレジェンドを試して、実用性の高いアップグレードや一風変わった遊びが可能なアップグレードなどを発見しているようだ。

たとえばミラージュは、アップグレードに大きな注目が集まっているレジェンドのひとりだ。ミラージュはレベル3アップグレードにて「偽装ボーナス」と「ミー・トゥー」を獲得可能。「偽装ボーナス」では、敵にデコイを撃たれた際に戦術アビリティのクールダウンをスキップできる能力を得られる。上手く敵を騙せれば何度もデコイを放てるため、敵側には撃てばデコイが再来し、撃たなければ本物を見逃しかねないといったジレンマが生じることだろう。


そのほか「ミー・トゥー」では、戦術アビリティのストックがひとつ増加。またレベル2アップグレードでは味方の蘇生時にHPを多めに回復させられる「ミラクルワーカー」と、アルティメットで出るデコイを1体増やしつつクールダウンを30秒減少させる「モア・ミー」が選択できる。

いずれも効果的なアップグレードながら、デコイを増やすタイプのアップグレードについては一風変わった戦法にも活用されているようだ。というのも、ミラージュには持ち前のデコイ能力を用いるエモートがさまざま存在。1~2体のデコイを出し、2~3人のミラージュが仲良く交流するエモートとなっている。

そして、ほかのレジェンドではプレイヤー間のコミュニケーション手段となるエモートながら、ミラージュでは使い方次第で戦いの場を混乱させることも可能だ。ミラージュの場合アビリティで出したデコイもエモートをおこなうため、たとえばミラージュが3人になるエモートであれば本人とデコイをあわせてミラージュの人数は3倍に増加する。

そして今回実装されたモア・ミーおよびミー・トゥーを獲得すれば、アルティメットおよび戦術をあわせて繰り出せるデコイの最大数が6体から8体に増加。本人を含めて9体分がエモートをおこなうことが可能になった。ミラージュが3人になるエモートでは、計27人のミラージュたちが画面を埋め尽くすことになる。デコイとエモートで大混乱をもたらす戦法はかねてより一定の注目を集めていたものの、レジェンドアップグレードによりさらに強化を受けた“人間スモーク戦法”は見た目のシュールさからも大きな注目を浴びているようだ。

*ミラージュが2人に増えるエモートでも画面いっぱいのミラージュが現れる

なおミラージュのほかにもレジェンドアップグレードはすべてのレジェンドに向けて用意されており、それぞれ注目されている模様。たとえばランパートのレベル3アップグレード「増幅リロード」では、シーラ使用時のほか増幅バリケードの裏にいる際にリロード速度がアップ。かなりリロードが速くなりスムーズに弾を撃ち続けられる点などから注目されている。

このほかヴァルキリーのレベル2アップグレード「アフターバーナー」でアルティメットの高度を伸ばしてスカイフックの山を越えられるかを検証するユーザーや、強力なアップグレードを試すために普段使わないマッドマギーを使い始めたといったユーザーなどさまざまな反応が見られる。

なおレジェンドアップグレードシステムの導入に伴って本作では進化シールドを着替えることはできなくなり、アイテムとして出現しなくなった。またデスボックスでは「シールドコア」を獲得可能で、シールド値を回復しつつ自分のシールドを超える分は一時的なシールド値として獲得できる仕組みが登場。レジェンドアップグレード登場に伴ってさまざまな点で戦略性も変化を見せている。

こうしたレジェンドアップグレードの実装が新鮮な体験をもたらしているからか、シーズン20後の本作を“Apex Legends 2”とする表現も散見される。リリース5周年の節目となる今シーズンでは新レジェンドや新マップは実装されなかったものの、ゲームプレイや対戦環境を大きく変える新システムが楽しまれている様子だ。


なお新シーズンではブレイクアウト報酬とされる施策も用意。シア/ヒューズ/ランパート/マッドマギー/ローバ/ヴァルキリーの6体のレジェンドが、それぞれ2週間限定でアンロックしていなくてもプレイ可能となる。各レジェンドにはアンロックしていない場合に開放できるチャレンジなどが用意されるそうだ。使用可能レジェンドを増やすことができるため、新規プレイヤーや普段使わないレジェンドをアンロックしたいユーザーにとって嬉しいシステムとなるだろう。気になるアップグレードがあるレジェンドをブレイクアウト報酬でアンロックしてみるのもいいかもしれない。

Apex Legends』ではシーズン20「ブレイクアウト」が開催中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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