マルチ対応・ファンタジー料理クラフトサバイバル『To the Star』発表。おいしい料理は自分で食べ、危ない料理は敵に投げつける
ポーランドのデベロッパーCovenant.devは2月13日、『To the Star』を発表した。PC(Steam)向けに早期アクセスゲームとしてリリース予定で、発売時期は未定。Steamストアページによれば、日本語表示に対応する見込み。
『To the Star』はサバイバルアクションアドベンチャーゲーム。「不思議の国のアリス」や「星の王子さま」にインスパイアされたファンタジー世界で、遥か遠方の“Star”と呼ばれる地点を目指して旅をするのが目的だ。
Starの存在する外界では、敵対的な生物との戦闘や材料の採集などが可能。戦闘では近接武器と遠隔武器がすばやく切り替えられるほか、インベントリの物も投げられるようだ。マルチプレイにも対応予定で、4人までの同時プレイができるとのこと。
主人公は持ち歩いているブリーフケースに入りこむことで、ワールドのどこからでもクラフトや建築を行う“briefbase”にアクセスが可能。クラフトでは通常の武器やアイテムはもちろん、さまざまな料理が作れる。作れる料理はただステータスが上昇するものから、体が縮むだけの毒物など多種多様だ。
料理は敵味方両方に作用する。そのためマイナス効果のある料理は、敵に投げつける武器にもなる。クラフトのレシピには採集した材料や使用する施設のほか、「抑圧された感情(suppressed emotions)」「破れた夢(lost dreams)」といった一風変わったものも関わってくる。新たな組み合わせを見つけるためには、プレイヤーの創造性が問われそうだ。また、外界でブリーフケースを敵の近くに投げると、“briefbase”内で作った建築物の効果を自由に発動することができ、戦闘の幅がさらに広がるとのことだ。
本作を手がけるのはポーランドに拠点を置くCovenant.dev。CD Projekt REDで『ウィッチャー3』などの開発に携わったStan Just氏が、独立して立ち上げたデベロッパーだ。2023年に発売したデビュー作『Gord』は、探索シミュレーションとして一定の評価を得つつも、UIの見づらさや不具合などが問題視され、Steamユーザーレビューでは「賛否両論」のステータスとなっている。
『To the Star』が早期アクセスで配信されるのは、そうした評判を受けてのこともあるようだ。本作では早い段階からユーザーとのコミュニティを作り、フィードバックを多く取り入れて開発を進めたいと述べられている。すでにMODへの対応も発表されるなど、ユーザーへの配慮もうかがえる。本作ではそうした前作『Gord』の反省を活かしつつ、クラフトゲームというジャンルに挑戦したかたちだ。
『To the Star』はPC(Steam)向けに早期アクセスで配信予定。また、Steamストアページによると日本語表示に対応する見込み。