ひきこもりディフェンスアクション『Pull Stay』2月26日Steam早期アクセス配信開始へ。「ひきこもり歴10年以上だった」開発者が“世界を狙う”野心作

Nito Souji氏は2月13日、『Pull Stay』の早期アクセス配信を2月26日に開始すると発表した。ひきこもりの青年に向かってくる敵を撃退する、タワーディフェンス+アクションゲームだ。

個人ゲーム開発者Nito Souji氏は2月13日、『Pull Stay』の早期アクセス配信を2月26日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表にあわせて、トレイラーも公開されている。


『Pull Stay』は、ひきこもりの青年に向かってくる敵を奇妙な罠やアクションで撃退する、タワーディフェンス+アクションゲームだ。本作のメインキャラクターの1人である進は、自室に引きこもっている青年である。本作では、そんな彼を狙って大勢の敵が襲来。敵は家を破壊しながら進の元へと迫ってくる。本作でプレイヤーは、ロボットのRoboを操作。進の元へたどり着かないように、敵を撃退することになる。バラエティ風の罠や敵などとともに、ひきこもりを守って戦うタワーディフェンス+アクションが展開される。

 


Roboは部屋の増築や罠も活用しながら、敵を撃退していく。本作はタワーディフェンスにベルトスクロールアクションを組み合わせた作品となっている。Roboにはジャンプや掴み、連続攻撃といったアクションが用意されている。またRoboは、近隣の家やコンビニを破壊してリソースが獲得可能。資源を用いて罠を設置すると、敵への攻撃や足止めができる。本作ではRoboのアクションと罠によって、進の元へ迫ってくる敵を倒すのだ。

本作の特徴としては、バラエティ番組風の変わった世界観も挙げられるだろう。本作ではセーラー服を着たおじさんなど、奇妙なキャラクターが敵として登場。パイ投げ装置や抱きまくら風のモンスター、焼きさんまミサイルなど、罠もツッコミどころのあるモノが多く存在している。本作ではバラエティ番組風の世界を背景に、ひきこもりと謎のキャラクターたちによるコミカルな戦いが繰り広げられるわけだ。ゲームの要素としては、罠は15種類ほど登場。進にはRobo用の回復アイテムなどを作成させられるほか、リソースを用いて部屋の増築も可能となっている。


本作を手がけているのは、個人ゲーム開発者のNito Soujiだ。同氏は大学卒業後、契約社員やアルバイトなどを経て、実家でひきこもっていたという人物だ。2015年のUnreal Engine 4の無償化を受けて、ゲーム開発の勉強をスタート。Steamのストアページによると、日本のひきこもりが海外から興味をもたれていることを踏まえ、海外市場を意識して本作の制作を続けてきた。本作は、ひきこもりによるひきこもりのゲームとなるわけだ。

また本作は、まずは早期アクセスタイトルとしてのリリースが予定されている。Steamストアページによると早期アクセス開始時点では、6つのステージや3体のボス、10種類以上の敵/罠/必殺技、ミニゲームなどが搭載。早期アクセス期間は約1年となっており、正式リリースに向けて追加ステージやボス、罠や必殺技、ミニゲームの追加などが予定されているそうだ。


『Pull Stay』は、PC(Steam)向けに2月26日早期アクセス配信開始予定。またSteamストアページでは、Demo版が公開中となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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