『スーパーマリオサンシャイン』の謎の文字がついに解読される。“でたらめっぽい”がゆえに20年以上放置された言葉

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スーパーマリオサンシャイン』における謎の架空文字の解読を試みたユーザーが現れ、注目を集めている。架空文字がすべてアルファベットに対応するという説得力のある仮説が示され、ゲーム中の各所の架空文字が解読されている。

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『スーパーマリオサンシャイン』は2002年7月にニンテンドーゲームキューブ向けに発売された3Dアクションゲームだ。舞台となるのは南国のリゾート地ドルピック島。マリオやピーチ姫たちはこの島にバカンスに訪れるも、島を汚す落書き犯の濡れ衣を着せられてしまう。マリオは背中に背負ったポンプを駆使して島をきれいにしつつ冒険し、真犯人を追うことになる。

発売から約21年以上が経つ本作のとある謎を解明したと報告したのは、さまざまなゲームの攻略や分析をおこなうYouTube投稿者2CPhoenix氏だ。同氏が解明したとしているのは、本作中の看板などに登場する架空の文字。同氏は架空の文字を「ドルピック文字(Dolphic)」と名付け、ゲーム内に登場するさまざまなドルピック文字の解明を試みている。


2CPhoenix氏が解明の足掛かりとしたのはピンナパークの海賊船入口にある看板だ(動画の1分36秒ごろ)。ゲート上の看板や標識にぐるぐると渦巻いた謎の文字や線が書かれており、一見すると解読は不可能。しかし同氏はゲーム中のマップをヒントにこの言葉を解読した。ゲーム中のマップはリゾート地のパンフレットのようなデザインになっており、各アトラクションの下にはよく読むと「英語」でアトラクション名が記されていることがわかる。海賊船のアトラクションには「viking」と書かれており、ドルピック文字と同じく6文字。それぞれの文字が「viking」のアルファベットに対応するという仮定が可能となった。

2CPhoenix氏はこのことを踏まえたうえでマンマビーチのお店の看板に着目(動画の2分45秒ごろ)。先述の仮定における「g」に相当するドルピック文字を当てはめたうえで、マンマビーチの英語版名称「Gelato Beach」から、お店の看板の下に大きく書かれた文字は「gelato」ではないかと推測し、新たにアルファベットの“elato”に相当するドルピック文字が仮定された。

さらに同氏はお店の看板の左上の文字についても考察。真ん中が「a」であり、1文字目はこれまでのドルピック文字の傾向から形の似たアルファベットである「b」ではないかと説いている。3文字目は「d」に似ているものの「bad gelato(まずいジェラート)」との意味になるとは考えにくく、「bar gelato(ジェラートバー)」という意味を成す「r」だと仮定された。

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そして2CPhoenix氏はピンナパークの入り口の看板について紹介(動画の3分27秒ごろ)。当初同氏はピンナ(pinna)や入り口(enter)といった予想をおこなっていたものの、看板にはここまでに仮定された「a」「r」がそれぞれ2文字目と3文字目に含まれている。これを踏まえて同氏は、イタリア語で広い公園などを指す「parco」ではないかと推測。新たに「p」「c」「o」の3文字が仮定された。

さらに同氏はマーレの入り江(Noki Bay)の遺跡にあるドルピック文字にも注目。なかでも遺跡の壁の縁どりにある文字はテクスチャが粗く判読が難しいものの、これまでの仮定における文字が「abc……」といった順番で並んでいることがわかると説明している(動画の5分14秒ごろ)。これにより判読は完全ではないものの、すべてのアルファベットに対応するドルピック文字が推定されたかたちだ。

またこれに基づきマーレの入り江にある旗の文字は、マーレの英語名である「Noki」ではなく「Mare Village」となっていることも示された。さらにゲーム中にドロップする水のペットボトルにも「Mare」を表すドルピック文字が記されているという。一連の2CPhoenix氏の推定するドルピック文字とアルファベットの対応は筋が通っており、謎に包まれていたドルピック文字は発売から約21年半の時を経て解明に至ったといえそうだ。

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なお2CPhoenix氏はドルピック文字が長らく解明されなかったとみられる理由についても推察。本作内の看板の表記は、ドルピック文字以外はイタリア語と英語がごちゃ混ぜで、また日本語版では一部看板に辞書の例文などから引用されたような場違いな文章が書いてあるという。同氏は、そうした点からゲーム内の看板の文字は意味をなさないといった考えが根付いていたのではないかと推察している。

しかし実際のところ“ドルピック文字”はアルファベットに対応しているとみられ、ゲーム内では英語とイタリア語両方の言葉を示すような用いられ方をしていたようだ。ただし同氏によると、マンマビーチにある木の立て看板だけは解読後のドルピック文字でも意味不明な文章が書かれていたとのこと。解読されることを想定していないでたらめな文章か、あるいは英語でもイタリア語でもない真の“ドルピック語”が記されているのかもしれない。

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ゲーム中の世界を彩る要素として用意されることもある「架空文字」(関連記事)。『スーパーマリオサンシャイン』では、架空文字と実在のアルファベットおよび英語・イタリア語が併用されるという珍しいアプローチがとられたようだ。そしてごちゃ混ぜであるがゆえに真面目に解読されてこなかったとみられる“ドルピック文字”に、発売から長き時を経てついに説得力のある推察が登場したのは興味深い。

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なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。