“元祖”デッキ構築ボードゲーム『Dominion』基本プレイ無料でSteam/iOS/Androidにて正式リリース。日本語表示・クロスプレイに対応

 

Temple Gates Gamesは2月2日、早期アクセスとしてリリースされていた『Dominion』をPC(Steam)/iOS/Android向けに正式リリースした。いずれも基本プレイ無料で、日本語表示にも対応する。


原版となる『Dominion』は2008年、Rio Grande Gamesから発売されたデッキ構築型カードゲームだ。カードのデッキはプレイヤーの領地。最初は銅貨7枚と屋敷3枚しかないデッキは、カードの購入を通して強化されてゆく。特殊な効果を持つ王国カードや、金貨などの財宝カードをバランスよくデッキに取り入れ、属州をはじめとする勝利点カードを効率良く買っていくのが目的だ。

本作はデッキ構築ボードゲームというジャンルを広く世に知らしめた作品。その人気は現在でも世界大会が開かれるほど高く、2009年からはホビージャパンより日本語版も発売されている。また、新たなルールやカードを追加した拡張セットが多く発売されている。本稿執筆時点では第15弾拡張『Dominion: Plunder(ドミニオン:略奪)』が最新で、第16弾の「Rising Sun」も制作中のようだ。


今回正式リリースされたのは、Temple Gates Gamesが手がけ、2021年よりPC(Steam)/iOS/Android向けに早期アクセスとして配信されていたデジタル版『Dominion』だ。基本セットは無料で遊ぶことができ、拡張セットは購入して開放していく方式。拡張セットは『Dominion: Plunder』までのすべてを収録しており、発売予定の「Rising Sun」も収録予定とのこと。ほかにもオンライン対戦およびAI対戦、デイリーチャレンジ、カードセットの保存などの各種機能が実装されている。

また、クロスプラットフォームでの対戦ができ、ゲーム内での購入は各プラットフォームに反映されるとのこと。PC(Steam)/iOS/Android版いずれも、カードテキストとUIは日本語化されている。自分に合ったプラットフォームで遊ぶことが可能だろう。

正式リリースにあわせて、収録されている全拡張を割引つきでまとめ買いできるローンチバンドルも各プラットフォーム向けに発売。PC(Steam)版では1万7833円で発売中だ。


なお、今回のアプリ版『Dominion』とは別に、Shuffle iTが手がけるブラウザ版である『Dominion Online』もサービス中。アプリ版と比較して機能が少なく、アカウント登録が必要などの手間はあるものの、月4.3ユーロ(約700円)で全拡張が遊べるサブスクが可能だ。また、『Dominion』は定番のボードゲームとしてボードゲームカフェなどに置いてあることも多い。プラットフォームやデジタル、アナログを問わず、これを機会に一度遊んでみてはいかがだろうか。

『Dominion』はPC(Steam)/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中。