“新宿九龍”スラム街ADV『新宿葬命』4月12日発売へ。人気クリエイターが集結して描く「葬儀人」と幽霊少女の物語

G-MODEは2月2日、『新宿葬命』を4月12日に発売すると発表した。架空のスラム街「新宿九龍」を舞台とするノベルアドベンチャーゲームだ。

パブリッシャーのG-MODEは2月2日、ノベルアドベンチャーゲーム『新宿葬命』を4月12日に発売すると発表した。プラットフォームはPC(Steam/DLsite)で、価格は税込3990円。


『新宿葬命』はノベルアドベンチャーゲームだ。舞台は犯罪者や不法滞在者が集まり、非合法的な生業がはびこる架空のスラム街「新宿九龍」。命の価値が軽いこの街でも、最後は人として葬るのがルールとなっていた。

主人公は新宿九龍で葬儀屋を営む緋衣良虎生(ヒイラトラオ)だ。彼は命を「他の者に預けた」ことにより、不死の肉体と霊の声が聞こえる特異な能力を得たものの、代償として新宿から出ると死んでしまう。相棒のような幽霊の少女の凛音と共に、命を預けた相手を探して今日も危険な葬儀を執り行うのだ。公式サイトのギャラリー画像を見る限りでは、キャラクターごとの異なる視点のストーリーも存在する模様だ。

 


本作のシナリオを手がけるのは、ノベルゲームを中心に活躍する片岡とも氏。2020年にシナリオを担当した日中合作ノベル『Christmas Tina -泡沫冬景-』は中国語圏を中心に40万本以上を売り上げ、Nintendo Switchに移植されるなどの大ヒットとなった。

本作『新宿葬命』の制作陣では片岡氏のほか、キャラクターデザインをイラストレーターのすめらぎ琥珀氏が担当。ボイスに関智一氏や石川由依氏など豪華な面々が名を連ねている。


また開発には中国四川に拠点を置くゲームブランドNekodayも携わる。同ブランドは2018年に発足し、『Christmas Tina -泡沫冬景-』『中阴(Antrabhara)』『赫炎的印加诺克 Fullvoice ReBORN』などの中国語圏向けにノベルアドベンチャーゲームを制作している。ちなみに、4GameのQ&Aによると、代表の古落氏はイベント運営の仕事に携わる普通のアドベンチャーゲーマーだったそうで、仕事を通して日本のクリエイターと作品作りの機会を得たとのこと。同ブランドはコミックマーケットや、“中国版コミケ”とも称される成都同人祭(Comiday)に出典もしている。本作『新宿葬命』も過去作同様、中国でも注目される作品となるかもしれない。

また、2月14日まで『新宿葬命』のエンディング曲の歌唱者を選定するオーディションを実施している。YouTubeに動画を投稿することで応募が可能だ。なおエンディング曲は歌手のAiRyA氏が作詞作曲をおこなうとのことだ。詳細は公式ページを確認されたい。


『新宿葬命』は4月12日、PC(Steam/DLSite)向けに発売予定。なお、発売を記念してDLSiteでは20%OFFのセールを実施中で、Steamにおいても同様のキャンペーンが行われる予定だ。

Rikuya Melichar
Rikuya Melichar

ゲームだいすき。独特の世界観や没入感があるゲームが好きで、気付いたら流行りのゲームを尻目にずっと遊んでたりします。

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