『ペルソナ3 リロード』開発者、「拡張版を出す予定はない」と海外インタビューで明かす。オリジナル版のリメイクとしてすでに完成されているため
アトラスは2月2日、『ペルソナ3 リロード』を発売した。対応プラットフォームはPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam/Microsoft Store)で、Xbox Game Pass(Xbox/PC/クラウド)向けにも提供されている。
発売に先がけて海外メディアgamerwkは『ペルソナ』チームのゼネラルプロデューサーの和田和久氏にインタビューを実施。同氏によれば「『ペルソナ3 リロード』の拡張版を出すことは現時点では考えていない」という。
『ペルソナ3 リロード』は、アトラスから2006年に発売されたPS2向けジュブナイルRPG『ペルソナ3』のリメイク作品だ。本作の舞台は深夜0時のあと、1日と1日の間に隠された影時間が存在する世界。主人公は、何らかの事情から港区の人工島にある学園へ編入することとなった高校生だ。学生寮入居から数日後、影時間へ迷い込んだ主人公は怪物に襲われてしまい、そこで「ペルソナ」能力に覚醒。その事件を契機に、主人公は特別課外活動部(S.E.E.S.)へと加入し、仲間とともに影時間での戦いへと身を投じることになる。
戦闘では、「1MORE」など弱点を突くと大きなメリットのあるターン制バトルが展開される。ペルソナの合体システムなども特徴のひとつだ。今回発売されたリメイク版では、シナリオやキャラクターなどの根幹部分はそのままにグラフィックが刷新。ゲーム全体が遊びやすく調整されているほか、キャラクターのサイドエピソードや掛け合い、ボイスシーンなども追加されている。
そんな本作の発売に先駆けて、gamerwkが和田和久氏にインタビューを実施。同氏は『ペルソナ』シリーズのゼネラルプロデューサーとして、本作に携わっている人物だ。
和田氏がgamerwkに語ったところでは、『ペルソナ3 リロード』は現在のところ、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』(以下、P4G)や『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』(以下、P5R)のように大幅な変更や追加によるバージョンアップは考えていないという。『P4G』では『ペルソナ4』に対してコミュの追加や活動可能期間の拡張がおこなわれ、『P5R』では『ペルソナ5』では新キャラ「芳澤かすみ」「丸喜拓人」が追加されるなどしていた。『ペルソナ3 リロード』はオリジナル版のリメイクとして完結した作品とみなされているようで、これまでのシリーズ作品と違って要素を追加した拡張版が発売されることはないようだ。
なおリメイク元である『ペルソナ3』はアトラスから2006年にPS2向けソフトとして登場。その後本編の後日談を追加した『ペルソナ3 フェス』(以下、P3フェス)や、女性主人公などを追加した『ペルソナ3 ポータブル』(以下、P3P)が発売されていた。『ペルソナ3 リロード』が発売されるにあたっては、オリジナル版が現代向けに1からリメイクされたこともあってか、そうした後日談や女性主人公などの要素は収録されないことがすでにプロデューサーの新妻良太氏によって明かされていた(関連記事)。
本作『ペルソナ3 リロード』にて今後『P3フェス』や『P3P』での要素が何らかの形で登場するかどうかは現時点で不明。そうした要素がもし追加されるにせよ、今回の海外インタビューでの和田氏の発言を見るに、少なくとも拡張版という形で発売されることはないようだ。サイドエピソードなども追加しつつリメイクされたこともあり、オリジナル版をベースにした完成形として想定されているのだろう。
『ペルソナ3 リロード』は、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam/Microsoft Store)向けに発売中。Xbox Game Pass(Xbox/PC/クラウド)にも対応している。