『鉄拳8』のラウンド開幕演出が「やたら凝っている」と注目される。親子の因縁からプロポーズ大失敗までシリーズの厚みが見えるこだわり演出

バンダイナムコエンターテインメントは1月26日、『鉄拳8』を発売した。本作における対戦前の掛け合いの演出に力が入っているとしてSNS上で話題になっているようだ。

バンダイナムコエンターテインメントは1月26日、『鉄拳8』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S。本作における対戦前の掛け合いの演出に力が入っているとしてSNS上で話題になっているようだ。


『鉄拳8』は対戦3D格闘ゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPS5/Xbox Series X|S。本作の舞台は前作『鉄拳7』より半年後の世界。三島一八は作中に登場する架空の企業G社の代表として世界掌握を進める。彼の息子である風間仁は、G社の侵攻を阻止し、そして自らに流れるデビルの血の因縁に決着をつけるため、一八との決着をつけようとする。それは再び世界を巻き込んだ闘争へ発展していくこととなる。

参戦キャラクターとしては、吉光、レオ、シャヒーン、クマなど発売日時点で総勢32体のキャラクターが用意。キャラクタービジュアルは高解像度モデリングに一新されており、揺れる髪や筋肉の動きといった高精細な表現もアピールされている。

そんな本作では特定のキャラの組み合わせで対戦を始めると、開幕前に特殊な演出が加わる。そうした対戦前の掛け合いの演出が凝っているとして、SNS上で話題となっているようだ。


一例には、三島一八と風間仁の掛け合いがあげられる。2人は親子の関係であり、デビルの血を巡って過去作でも何度も争った因縁浅からぬ関係である。そんな2人で試合を開始すると、互いに睨みあった後に右腕による一撃が激突。この相打ちからシームレスにラウンド1に移行するというわけだ。本作のオープニングや、ストーリーモードを彷彿とさせる演出として、話題になっている。

固有の演出はそれだけではない。たとえば三島平八のボディーガードを務めていたクマは、過去作においてリン・シャオユウのペットであるパンダに一目惚れした。それ以来クマとパンダは『鉄拳』シリーズにて、告白してそのたびに振られるというのがお決まりの流れになっていた。本作ではこの2匹の組み合わせで試合を開始するとクマは鮭を差し出してプロポーズするが、パンダは前脚で文字通り一蹴。こうした“シリーズの伝統”に則ったコミカルな開幕演出も収録されている。


ほかにも、初代『鉄拳』より登場しているキャラであるポールとロウでも掛け合いが存在する。2人は親友で、修行仲間でもある。2人で対戦すると、修行の一環として手合わせをするような開幕演出が入る。本作ではそうした過去の『鉄拳』シリーズにおけるキャラクター同士の関係や設定を活かした特殊な演出が用意されているかたちだ。

さらには、本作から新規に登場したキャラとの特殊なやりとりも存在している。たとえば紅茶派のリリとコーヒー派のアズセナによる掛け合いなども準備されている。また三島流を扱う謎の女子高生・麗奈が一八や仁と対戦すると、こちらも同様に開幕に特殊な演出が追加される。因縁や共通項を活かした、さまざまな組み合わせでの演出が楽しめるようだ。


ちなみに本作だけでなく、格闘ゲームにおいては、キャラ間の関係を活かした演出として対戦キャラの組合せに応じた特殊演出が準備されることがある。そうした演出では、開幕や決着後に特別なセリフが準備されていることが多い。特殊セリフによる掛け合いは、世界観の掘り下げに寄与したり、キャラの魅力を引き出したりしているといえるだろう。

新作『鉄拳8』に用意された同様の演出では、映像のクオリティの高さ、バリエーションの多さ、戦闘へのシームレスな移行など随所にこだわりが垣間見える点からSNS上で改めて注目を集めたかたちだろう。気になった人は、さまざまな組み合わせで演出を確認してみてはいかがだろうか。

鉄拳8』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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