マルチ対応バックルーム脱出ホラー『Escape the Backrooms』大型アプデで人が爆増。日本語対応済み、9種類の新異空間でエンティティから逃げる

Fancy Gamesは1月26日、『Escape the Backrooms』に向けて大型アップデートを配信開始した。本作はバックルーム(The Backrooms)からの脱出を目指す探索型ホラーゲームだ。

デベロッパーのFancy Gamesは1月26日、『Escape the Backrooms』に向けて大型アップデートを配信開始した。本作の対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示に対応している。今回のアップデート受けて数多くのプレイヤーが集まり、最大同時接続プレイヤー数は1万3000人以上を記録した。

『Escape the Backrooms』は探索型ホラーゲームだ。PC(Steam)向けに、2022年8月に早期アクセス配信開始された。本作の舞台となるのは謎の空間・バックルーム(The Backrooms)。バックルームとは、海外フォーラム4chanに投稿された黄色い部屋の画像に、ユーザーがホラーめいた物語を付け加えていったことがきっかけで広まったネットミームだ(関連動画)。

本作でプレイヤーは、そんなバックルームを探索して脱出を目指すことになる。ネットミーム上で伝えられるバックルーム基づく20種類以上のステージが存在し、それぞれに異なる脱出方法が存在。また本作のバックルームには謎の敵対存在「エンティティ」が登場し、プレイヤーの脅威となる。エンティティから逃げ、アイテムを用いつつ正気度を保ちながら異空間からの突破口を見つけ出すのだ。

本作はシングルプレイのほか、最大4人協力プレイに対応。マルチプレイ時にはゲーム内ボイスチャットを利用可能で、チームメイトの近くにいないとお互いの声を聴けないシステムになっている。またエンティティもプレイヤーの声を聴きつけてくるため、注意が必要だ。


本作は早期アクセス配信開始からアップデートを重ね、新ステージなどのコンテンツ拡張が続けられてきた。このたび本作に向けて新たな大型アップデートが配信開始され、9種類の新ステージが実装。Steamの本作公式ニュースではタイル張りの「Dark Poolrooms」、不気味なホテルの廊下「Hotel Chase」、中央にエレベーターのある奇妙な空間「Level 55.1」の3種類のステージが紹介されている。このほかボイスチャットシステムの改善のほか、ステージやアイテムのバランス調整、バグ修正などもおこなわれたそうだ。

今回のアップデート配信後、本作の同時接続プレイヤー数は急上昇。SteamDBによると、2023年6月の記録である1万770人を大きく上回り、1万6529人を記録した。直近の同時接続プレイヤー数は1000人~2000人ほどで推移しており、8倍以上の増加を見せたかたち。アップデートのたびにプレイヤーベースが成長している様子も見られ、着実に人気を高めているようだ。

 


本作は本稿執筆時点のSteamユーザーレビューにて、約4万4000件中90%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。特徴的なゲーム内ボイスチャットを用いた協力プレイが持ち味として評価されているほか、“本家”といえるネットミームでのバックルームやエンティティの特徴や恐怖感が再現されている点なども好評だ。アップデートを継続して着実にコンテンツを増やしている点も評価を受けている。一方でコンテンツ拡張により、ゲームプレイが複雑化して難易度が上がっている側面もあるようだ。

なお本作は当初3か月から6か月間の早期アクセス配信期間が予定されていたものの、1年以上にわたって早期アクセスとしてコンテンツアップデートが続けられている。ちなみに公式説明いわく、正式リリース時には専用サーバーを設けてオープンワールド風のオンラインゲームとしてのサポートも構想されていると伝えられていた。野心的な目標が掲げられており、今後も正式リリースに向けたアップデートは続けられていくことだろう。

『Escape the Backrooms』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。2月2日まで定価1010円の20%オフとなる808円で販売されている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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