『鉄拳8』Steam版は前作より大幅好調なロケットスタート。アクセス集中で一時オンライン対戦エラー発生も修正済み
バンダイナムコエンターテインメントは1月26日、『鉄拳8』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S。Steamではさっそく多数のユーザーがプレイしており、好調なスタートを切ったようだ。
『鉄拳8』は3D対戦格闘ゲーム『鉄拳』シリーズの最新作だ。本作の舞台は前作『鉄拳7』より半年後の世界。G社代表として世界掌握を進める三島一八と、これを阻止しようとする彼の息子・風間仁による闘争が描かれる。参戦キャラクターとしては、吉光、レオ、シャヒーン、クマなど発売日時点で総勢32体のキャラクターが用意。キャラクタービジュアルは高解像度モデリングに一新されており、揺れる髪や筋肉の動きといった高精細な表現もアピールされている。
ゲームプレイにおいては“アグレッシブ”なバトルコンセプトが掲げられており、新システムとして「ヒートシステム」が導入された。1ラウンドに1回だけ発動でき、アグレッシブに攻めるためのさまざまな効果を得られる。また、回復可能ゲージの採用も本作の特徴のひとつだ。
さらに操作方法については、従来の操作方法となるアーケードスタイルのほか、新たにスペシャルスタイルも選択可能になった。スペシャルスタイルでは、各攻撃ボタンにそのキャラクターのおすすめ技とコンボが割り当てられ、空中コンボや状況に応じたアクションをワンボタンで繰り出すことができる。またヒート状態やレイジ状態になると、割り当てられるボタンがその状態に応じたアクションへと変化する。近年の対戦格闘ゲームで導入が進む、簡単操作システムの一種といえるだろう。
本作は1月26日に発売され、Steamではすぐさま最大同時接続プレイヤー数約5万人を記録(SteamDB)。前作『鉄拳7』では最大同時接続プレイヤー数が約1万9000人となっており、発売直後のプレイヤー数で比較して倍以上の人気を博しているかたちだ。
Steamユーザーレビューの評価も上々で、本稿執筆時点では約2300件中88%の好評を受けて「非常に好評」ステータスを獲得している。刷新されたグラフィックのほか、スペシャルスタイルでの操作により新規入門のハードルが下がった点に加えて、さまざまなキャラで遊びやすくなっている点は経験者からも好評のようだ。
そのほか、自分やほかのプレイヤーの動きを学習したCPUと対戦できる、スーパーゴーストモードを評価する声もある。対人戦よりも負けるストレスが少なく、腕前の近いCPUと戦いながら上達を目指せる新たな選択肢として評価されているようだ。
なお前作『鉄拳7』では新規層の入門しづらさが問題視されていた。『鉄拳7』はコンシューマー向けリリースに2年以上先がけてアーケード版が展開されており、プレイヤーベースが成熟していた点もそうした問題の一因と見られる。一方本作『鉄拳8』はコンシューマー向けにすぐさまリリースされることになった(アーケード版展開は本稿執筆時点で未定)。入門者向けの施策も数多く用意されていることもあってか、多くのプレイヤーが遊ぶ好調なローンチを見せているかたちだ。
なお本作は発売直後にすべてのプラットフォームにて、アクセス集中によるオンライン対戦時のエラーが発生していたものの、本稿執筆時点では修正対応済みだそうだ。ただしSteam版では、環境による動作やオンライン接続の不安定さが依然として報告されている。発売されたばかりであり、今後もそうした課題に向けて対処がおこなわれていくことだろう。
『鉄拳8』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。