『ペルソナ3 リロード』はリリース当日からすべての区間を動画配信・生放送可能。「ネタバレあり」などの表記あれば配信制限なし

アトラスは1月24日、『ペルソナ3 リロード(P3R)』の動画・生放送等配信ガイドラインを公開した。発売日以降であれば、本作ではすべての区間について配信可能とされている。

アトラスは1月24日、『ペルソナ3 リロード(P3R)』の動画・生放送等配信ガイドラインを公開した。同ガイドラインによると発売日以降であれば、本作ではすべての区間について配信可能。リリース当日から全編配信可能となっている。


『ペルソナ3 リロード』は、アトラスから2006年に発売されたPS2向けジュブナイルRPG『ペルソナ3』のリメイク作品だ。本作の舞台は深夜0時のあと、1日1と1日の間に隠された影時間が存在する世界。主人公は、何らかの事情から港区の人工島にある学園へ編入することとなった少年だ。学生寮入居から数日後、影事件へ迷い込んだ主人公は怪物に襲われ、「ペルソナ」能力に覚醒。ペルソナ能力者が集まった特別課外活動部(S.E.E.S.)へと加入し、仲間とともに影時間での戦いへと身を投じることになる。高校生としての日常と、影時間でのシャドウとの戦いが描かれていく。戦闘では、弱点を突くと大きなメリットのあるターン制バトルが展開。ペルソナの合体システムなども特徴だろう。

また本リメイク版では、シナリオやキャラクターといった根幹部分はそのままにグラフィックが刷新。ゲーム全体が遊びやすく調整されているほか、キャラクターのサイドエピソードや掛け合い、ボイスシーンなども追加されている。鮮明かつ美麗に進化したリメイク版となるわけだ。

 


公開された「動画・生放送等配信ガイドライン」では、本作のプレイ動画投稿や生配信などでの利用について、注意点が明らかとなった。個人かつ非営利の場合において、本作ではすべての区間の配信が可能。ネタバレを含む内容である場合には「ネタバレあり」などの表記が求められているものの、リリース当日から全編に渡っての配信が可能となっているようだ。


『ペルソナ』シリーズにおいて2024年1月現在、『ペルソナ3 ポータブル』(以下P3P)リマスター版、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』(以下P4G)リマスター版、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』(以下P5R)および同リマスター版では、全編の配信が可能となっている。

しかし、2022年10月の『P5R』リマスター版の発売当時に公開されたガイドラインでは、2019年発売の『P5R』でのガイドラインと同じく、ゲーム終盤となる「12月24日以降からエンディング終了まで」の期間が配信禁止区間とされていた。2020年に公開された『P4G』リマスター版(Steam版)のガイドラインにおいても、「エンディングの動画配信はお控えください」との記載があった。また『ペルソナ』シリーズの作品としては、2023年11月発売の『ペルソナ5 タクティカ』では2023年11月10日公開のガイドラインにより、2023年12月31日23時59分までは第二(ヨシキ)キングダムの終わりのセーブポイントまで配信可能。2024年1月1日からは、すべての区間が配信可能となっている。同じアトラスのタイトルとしては、2021年10月発売の『真・女神転生V』においても、「物語終盤の「万古の神殿」攻略後のイベント以降、エンディング・スタッフロールまで」などが配信禁止とされている。

『P4G』リマスター版は2023年1月のガイドライン公開、『P5R』および同リマスター版は2023年6月のガイドライン更新により全編の配信が可能となったが、それまで『ペルソナ』シリーズでは、リマスター版などであってもゲーム終盤を配信禁止区間として定めていた。


今回の『ペルソナ3 リロード』では、先述のSteam版を除いた『P4G』リマスター版、および2023年発売の『P3P』リマスター版と同じく、リリース当日からすべての区間の配信が可能となっている。本作は『ペルソナ3』のリメイクであり、すでに全編配信可能な『P3P』リマスター版とはほぼ同じストーリーといえる。一方で『ペルソナ3 リロード』ではキャラクターのサイドエピソードの追加や、作中アニメの新規制作なども実施。一部新規要素もある中、『P3P』リマスター版と同じくリリース当日から全編配信可能となるかたちだ。アトラスのゲームの動画配信文化に対する姿勢が変化してきているのかもしれない。

ペルソナ3 リロード』は、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam/Microsoft Store)向けに2月2日発売予定。Xbox Game Pass(Xbox/PC/クラウド)にも対応予定となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

Articles: 2514