新作恋愛ゲーム『恋と深空』、「男子とイチャイチャするにはドラゴンを倒すしかない」と注目される。やたらと本格的なアクションバトル

Infoldgamesは1月18日、恋愛シミュレーションゲーム『恋と深空』をリリースした。本作の“戦闘パート”がやたらと本格的に作られている点が話題を呼んでいる。

Infoldgamesは1月18日、恋愛シミュレーションゲーム『恋と深空』をリリースした。対応プラットフォームはiOS/Android。本作は3DCGで描かれた男性キャラクターと交流し、恋愛を楽しむことができる。いわゆる乙女ゲームに分類されそうな本作だが、“戦闘パート”がやたらと本格的に作られている点が話題を呼んでいる。

『恋と深空』の戦闘パートが注目を集めるきっかけになったと見られるのは作曲家のはるきねる氏のX投稿だ。同氏の投稿した動画では、プレイヤーキャラクターらしき女性と美形の男性キャラクターが、恋愛シミュレーションではあまり見かけることはないであろうドラゴンとご対面。さらには画面上には仮想ゲームパッドが表示され、攻撃、スキル、回避などを駆使したスタイリッシュな戦闘が展開されている。同氏は予想外の戦闘パートに驚きつつも、ドラゴンに対して熱き闘志を燃やしていた。


ちなみに本作の公式XアカウントやYouTubeチャンネル、各種ストアページではこのような戦闘パートがあることはあまり押し出されていない。はるきねる氏のように多くのユーザーはゲームを始めてから、本作のやたらと作り込まれた戦闘パートを知ることになるだろう。なおX上で「恋と深空 戦闘」と検索すると、同氏のほかにも本作をDLしたユーザーたちが、予想外の戦闘要素に困惑しつつも楽しんでいる様子が確認できる。

*動画の1分8秒ごろから始まるゲームの特徴紹介でも、本作の戦闘システムは紹介されていない

予想外に始まる戦闘パートだが、その本格的なつくりにも注目したい。本作には片手剣、大剣、拳銃、杖といった特徴の異なる4つの武器が存在、自由に付け替えることができる。加えて、パートナーとなる男性キャラクターも衣装の付け替えやカードの装備などでステータスやスキルが変化するビルドシステムも用意されている。また、ジャスト回避といったアクションも存在するので、ビルドでカバーしきれない部分はアクションで補うといった上級者向けプレイも可能。また、アクションゲームが苦手なプレイヤー向けにクエストの難易度変更やアクションのオート操作なども用意されている。初心者から上級者まで自由なプレイスタイルで本作の戦闘パートが楽しめるかたちだ。


そして、上記の動画が話題となった部分のひとつとして、そもそも恋愛シミュレーションらしからぬドラゴンといった敵キャラクターが登場する点が挙げられるだろう。なぜドラゴンが登場するのか。これは本作の舞台設定に関係している。

『恋と深空』の舞台となるのは、未来の地球。2034年、人類は初めて宇宙の彼方からメッセージを受信し、社会は大きく発展することとなる。それと同時に「ワンダラー」という異形の怪物も地球上に襲来し人類を脅かす。プレイヤーはワンダラーを狩る職業「深空ハンター」として、男性キャラクターとパートナーを組み、心を通わせながらワンダラーと戦っていく。つまり動画に登場したドラゴンはワンダラーという怪物で、プレイヤーたちはその討伐を任されたという設定となっている。こういったSFの世界観からなるストーリーも本作の持ち味かもしれない。


なおこのたび、戦闘パートやドラゴンの存在が注目されることとなった本作だが、男性キャラクターとの恋愛を楽しめる要素もきちんと用意されている。戦闘パート中も、男性キャラクターが相手の攻撃を庇ってくれたり、プレイヤーのダメージを気にして優しめなセリフを喋ったりと乙女ゲーム要素はある様子だ。

また、本作は戦闘パートだけでなく、男性キャラクターと一人称視点でミニゲーム、写真撮影などといったデートを楽しむことができる日常パートも楽しむことができる。ハードな戦闘のあとに、ゆるやかなデートや甘いイチャイチャを楽しむそのギャップが本作の面白さのひとつといえる。


本作を手がけるのはシンガポールに拠点を置くInfoldgamesと、中国に拠点を置くPapergames。Papergamesは過去に恋愛シミュレーションゲーム『恋とプロデューサー~EVOLxLOVE~』のほか、3D着せ替えRPG「ニキ」シリーズなどといったスマホ向け作品を展開。一方でオープンワールド着せ替え冒険ゲーム『インフィニティニキ』のほか、アクションゲーム『百面千相』など多彩な新作を開発中だ。『恋と深空』の本格的な3Dアクションゲーム要素にもそうした新作の開発ノウハウが活かされているのかもしれない。

また、『恋と深空』に戦闘パートが入る理由について本作の開発者は、現代の平等な恋愛観を反映し、あえて「彼と肩を並べて戦う」ことを恋愛体験の一つとして入れ込んだと語っている(4Gamer)。本格的な戦闘パートにて一緒に戦うことで、男性キャラクターへの思い入れが生まれるのは本作ならではの体験として意図されたようだ。本作は基本プレイ無料で配信されているので、乙女ゲームと本格3Dアクションゲームという意外な組み合わせに興味がある人はプレイしてみるのもいいだろう。

『恋と深空』はiOS/Android向けに基本プレイ無料配信中だ。

Tamio Kimura
Tamio Kimura

エンタメ大好き系ゲーマー。COOPゲームが大好き、クライム系だったらなおよし。

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