Steam高評価ビーバー街づくりシム『Timberborn』“過去最大”大型アプデで人口ぐぐっと増加。汚染水システム追加で大変さ増加し好評

 

ポーランドのゲームスタジオMechanistryは1月19日、『Timberborn』に向けて大型アップデート「Update 5 – 汚水」を配信した。過去最大と謳われている本アプデでは汚染水にまつわるシステムが追加されたほか、多岐にわたる変更や調整が実施されている。またアプデにともない同時接続プレイヤー数が大きく増加しており、早期アクセス配信開始直後に記録したピーク時に迫る数字となっている。

『Timberborn』はビーバー街づくりシミュレーションゲームだ。舞台となるのは人類が絶滅し荒廃した地球。プレイヤーは進化したビーバーたちを率いて都市を作り上げることになる。ビーバーには、自然に優しいフォークテイルと、働き者集団のアイアン・ティースという2種類の陣営が存在。それぞれ違ったスタイルでプレイを楽しむことができる。

本作はビーバーらしく、治水が重要なゲームとなっている。飲み水や農業用水など、ビーバーたちが生きていくのに水は欠かせないが、本作の世界では定期的に干ばつが訪れる。雨季に水を溜めておけるようダム湖を作り、灌漑をおこなって安定的な水の供給を目指すのだ。


1月19日に配信されたUpdate 5では、新たに水の汚染にまつわるシステムが追加されている。汚染された水は飲むことができず近くの植物を枯らし、触れたビーバーを中毒症にしてしまう。汚染水は専用の汚水源から湧きだすほか、悪潮が発生すると通常の水源から汚染水が湧きだすようになる。一方、汚染水はダイナマイトの原料として利用できるなど、有効活用することも可能。汚染を防ぐ防壁などの施設を使い、やっかいな汚染水をうまく管理していく必要がある。

また本アプデでは灌漑システムが調整され、灌漑される範囲には水の面積が影響するようになった。これにより、小さな溜め池で広い範囲を灌漑することはできなくなったという。さらにバランス調整もおこなわれており、たとえば水車の出力が50%上昇した一方で、風車の出力は弱体化している。そのほか娯楽用施設の追加や既存のマップの調整、キーバインド設定の追加など変更は多岐にわたる。詳細は公式パッチノート(英語)を参照してほしい。


本作は2021年9月に早期アクセス配信が開始された。ビーバー街づくりというコンセプトや治水が重要なゲームプレイなどが好評を得て、Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約2万件のレビューを集め、95%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得。昨年9月に販売本数が100万本を突破したことが報告されるなど、高い人気を得てきた(関連記事)。

そんな本作は過去最大と謳われている本アプデの配信を受けて、同時接続プレイヤー数も大きく上昇している。SteamDBによると、近年はプレイヤー数2000人程度で推移していたところ、アプデ配信とともに増加。1万899人という数字を記録し、早期アクセス配信開始直後に記録したこれまでのピークである、1万2354人という数字にせまる勢いを見せている。

昨年12月の開発者ブログによると、2024年は本作について多くのサプライズを用意しているとのこと。大型アップデートによって勢いづいた本作の今後の動向が注目される。

『Timberborn』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)向けに早期アクセス配信中だ。