みんなで「何もしない」ゲーム『Nothing Together』Steam向けに発表。最大20人で何もしない競争、何かしたら脱落

 

デベロッパーのVacuumDevは1月20日、『Nothing Together』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、配信時期は未定。

『Nothing Together』は、明言はされていないものの、Pixelattoが手がけ人気を得ている『Nothing』の影響を受け制作されたフォロワー作品だと思われる。ストアページに掲載されたゲーム概要も、文体を真似て記述されている。

『Nothing』は、「何もしない」ことをするゲームだ。ゲームを開始しても、グレーの画面が表示され特に何も起こらず、マウスカーソルを動かしたり何かキーを打ったりした時点で終了。そして「何もしなかった時間」が計測される。開発元いわく、「何かしたら負け」「あなたにとって、もっとも難しいゲームですよね?」とのこと。

今回発表された『Nothing Together』においても、同じくグレー画面にて「何もしない」時間を計測する内容になる模様。ただ、本作ではシングルプレイモードに加え、オンラインマルチプレイのTogetherモードが新たに導入される点が、『Nothing』との差別化ポイントとなっている。開発元いわく、「あなたにとって、一緒にプレイするもっとも難しいゲームでしょう。たぶん」とのこと。


Togetherモードでは、ランダムに選ばれた最大20人のプレイヤーとマッチング。そして、みんなで一緒に「何もしない」ことをする。やることはシングルプレイと同じである。そして、わずかでもPCを操作したプレイヤーから脱落し、最終的に「何もしなかった時間」によるランキングが決定する。「何もしない競争」を最大20人でおこなうわけだ。

このほか、本作にはSteam実績も実装予定だという。本稿執筆時点では『Nothing』には実装されておらず、同作の掲示板ではユーザーから要望が寄せられている様子がみられる。より長く「何もしない」ことなどへの勲章として、実績は相性が良いかもしれない。


本作に影響を与えたと思われる『Nothing』は、今年1月11日にPC(Steam)向けに無料で配信開始。本稿執筆時点で約2300件のユーザーレビューが投じられ、その内の93%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。文字どおり「何もしない」だけの作品だが、禅的な価値を見出すなど、忙しない現代人にとって新鮮に映った様子である(関連記事)。

『Nothing Together』は、PC(Steam)向けに開発中。配信時期は未定だ。