デベロッパーのStarbreeze Studiosは現地時間1月17日、クライム強盗FPS『PAYDAY 3』について、今後のアップデート予定を告知した。プレイヤー人口に伸び悩む本作の現状を打破していくことを約束する内容となっている。
『PAYDAY 3』は、オンライン4人協力プレイ対応のクライムFPS『PAYDAY』シリーズの最新作だ。アメリカ・ワシントンDCを舞台とした前作『PAYDAY 2』から数年後、犯罪集団Payday Gangはニューヨークにて新たな強盗計画に挑む。
本作は昨年9月22日、クライムFPSとして高評価を得た『PAYDAY 2』の続編としてリリースされた。しかし、ローンチ直後にはサーバーの不安定さやマッチメイキングエラーなどの問題が積み重なり、苦しい滑り出しとなった。現在サーバー問題などには対処済みとされるものの、本稿執筆時点で本作のSteamユーザーレビューは3万6000件のうち好評率が41%に留まる「賛否両論」ステータスとなっている。
本作はローンチ後、度重なるアップデートを実施。11月28日には200以上のバグが修正され、12月13日には初の有料DLCである「構文エラー」が配信された。アップデートのたびにプレイヤー人口には一時的な上昇は見られたものの、過去3か月のプレイヤー人口は右肩下がりに減少している。
そういった状況を受けてか、Starbreeze Studiosは公式サイトにおいて、本作の今後のアップデート方針などについて新たな告知を実施した。本作のグローバルブランドディレクターのAlmir Listo氏によって投稿された内容によると、開発チーム内では「プレイヤーがゲームの現状に満足していない」との認識を共有しており、掲示板、SNS、動画コメント欄、公式サイトでのフィードバックをもとに本作のゲームプレイを修正していく意思を示している。また開発チームではデザイン、コミュニティ、コミュニケーション、プロダクション部門のベテラン開発者から成る専門チーム「strike team」が結成されているとのこと。現在同チームでは、続編に期待されるような体験をもたらすべく、短期的なプランと長期的なプランの双方が検討されているという。改善点についてはそれぞれ慎重に考慮されているそうで、計画的に実装がおこなわれていくようだ。2月には今後の改善点の詳細、およびいつゲームに反映されるかが伝えられる予定とのことだ。
なお公式サイトのフィードバックページではユーザーたちの要望として、オフラインモードの実装、ゲームロビー検索を可能とするUIなど前作にあった要素の追加のほか、コンソールでのマウスサポート実装やコントローラー関連の問題への対処などが寄せられている。このほかにも多岐にわたる要素の実装/修正が要望されている。今回の発表ではこれらに加えてSNSなどのプレイヤーの声も確認されていることが伝えられており、さまざまなフィードバックを反映する内容が実装されていくのだろう。
本作は昨年9月の発売から紆余曲折あり、人気を博す前作に比べて評価やプレイヤー数の面で厳しい状況にある。このたびの発表ではプレイヤーのフィードバックを受け止めながら改善に乗り出し、そういった現状の打破を目指すことが表明されたかたちだ。2月に予定されている、本作の改善計画の告知は注目されるところだろう。
『PAYDAY 3』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。