『Factorio』大型無料アプデで「アイテム積み重ねベルト輸送」実現へ。インサータのフィルター標準装備や“超超高速ベルト”なども告知
デベロッパーのWube Softwareは現地時間1月12日、工場自動化シミュレーションゲーム『Factorio』の今後のアップデート内容について告知した。大型アップデートとなるバージョン2.0で実装されると見られる新要素について明かされている。同アップデートは、有料拡張コンテンツ(DLC)「Space Age」と同タイミングで無料配信予定。
『Factorio』は、とある惑星を舞台にするシミュレーションゲームだ。入手した資源をもとに技術開発をおこない、資源の掘削から運搬、精製、製品生産などを自動化し、巨大な産業プラントを構築する。本作は2016年にSteamにて早期アクセス配信が開始され、2020年8月に正式リリース。Steamのユーザーレビューで「圧倒的に好評」ステータスを得るなど高い評価を受け、2022年10月にはNintendo Switch版も配信された。
本作に向けては、昨年8月に初となる有料DLC「Space Age」が告知。あわせて、無料大型アップデート2.0の配信予定が明かされた。同アップデートでは、遊びやすさ関連の多数の改善や、仕様変更などが盛り込まれる予定。今回お披露目されたのは、同アップデートで実装予定とみられる新たなインサータ「Bulk inserter」だ。
Bulk inserterは、新たなタイプのインサータだ。この装置の特徴は、なんといっても「アイテムを搬送ベルトから拾って重ねてくれる」ところだろう。本作にはアイテムを複数個一挙に運ぶ「スタックインサータ」が存在したが、スタック移動はチェスト間などのみで、ベルト上のアイテムは1個ずつ扱う仕組みだった。しかしBulk inserterは、ベルト上のアイテムをアームの中で重ね、そのままベルトに送り込んでくれる。搬送ベルトでの物流は原則アイテム1個単位の配置となっていたため、スタックでのベルト運搬が可能になれば最大物流量は大幅に増加するだろう。革命的な仕様変更にもなっている。
そして運搬ベルト自体についても、現行最速の「超高速搬送ベルト」をさらに上回る速度のベルトが実装予定。あまりにも高速すぎて「動いていないように見える」「逆方向に動いているように見える」「アイテムで埋め尽くされると止まっているように見える」といった実装の苦労があったものの、それぞれの問題に対処し実装にこぎつけたようだ。
そして大きな仕様変更として、すべてのインサータにフィルタ機能が実装されるとのこと。そのため、フィルターインサータは廃止となるそうだ。こちらも遊びやすさを大きく上げるほか、物流システムの構造に影響を与えそうな変更だ。このフィルター機能の変更については、アップデート2.0にて実施予定とのこと。ほかの要素については明確にはされていないものの、同アップデートで共に実装されるのだろう。さらなる詳細は今回の発表を参照してほしい。
『Factorio』は、PC(Steam/GOG.com/公式サイト)/Nintendo Switch向けに配信中。DLC「Space Age」は昨年8月の発表時点で「1年後の完成を見込む」とされていた。また同タイミングで大型無料アップデート2.0が配信予定である。