『ポケモンSV』DLC番外編で「ネモの育成が早すぎる」と怖がられる。目を離すとバトル用ポケモン2体育てる戦闘狂

任天堂は1月11日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』DLC「ゼロの秘宝」の番外編を配信開始した。番外編におけるネモのポケモン育成スピードが早すぎると話題になっているようだ。

任天堂は1月11日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、ポケモンSV)の大型DLC「ゼロの秘宝」の番外編を配信開始した。番外編は短めのボリュームながらも「後編・藍の円盤」のその後が語られている。そんな中、ネモのポケモン育成スピードが早すぎると話題になっているようだ。なお本稿では番外編のストーリーについて言及しているため留意されたい。









「ゼロの秘宝」は『ポケモンSV』のDLCで、「前編・碧の仮面」と「後編・藍の円盤」に分かれている。「前編・碧の仮面」では主人公が林間学校としてキタカミの里に向かう。キタカミの里では「ともっこ」と「鬼」の伝承があり、それを巡って冒険を繰り広げる。

「後編・藍の円盤」では林間学校を終え、主人公はアカデミーからブルーベリー学園に交換留学をすることに。ブルーベリー学園ではリーグ部なる部活に入部し、新たな物語が繰り広げられた。前後編ともにパルデアにいなかった新たなポケモンと出会ったり、新たなトレーナーと交流を深めたりといった要素を楽しめる。

今回配信された番外編はその後日談となる追加ストーリーだ。主人公は本編のメインキャラであったペパー・ボタン・ネモの3人とともに、キタカミの里を再訪。そしてとある理由で操られたキタカミの里の人たちや、主人公の友人たちとも戦うこととなる。そうした番外編のストーリー内で対戦する、ネモの手持ちポケモンに注目が集まっている。


番外編でのネモに“恐怖を覚える”と報告しているのは、Xユーザー/YouTube投稿者のゆきのさんだ。同氏はネモが訪れたばかりのキタカミの里でいつの間にか捕まえたポケモンを使用してくるうえ、その育成が早すぎると指摘。多くのユーザーから共感を集めているようだ。

ネモは主人公の友人であり、アカデミーの生徒会長だ。またポケモンバトルがとにかく大好きで、本編ではすでにトップチャンピオンのオモダカを破り、チャンピオンランクに就いている実力者。さらにストーリーの節目でとにかく何度も勝負を挑んでくるうえ、「はやく戦(や)ろう!」とバトルをせがんだり、トレーナーとして成長する主人公を見て「どんどん実っていく!」といったセリフを発したりとバトルへの執着が並々ではない。一部ユーザーからは戦闘狂やバトルジャンキーなどという評価も下されている人物だ。

そんなネモの手持ちは、番外編開始前では、ルガルガン、ヌメルゴン、ノココッチ、ミミズズ、パーモット、そして主人公が初めに選ばなかった御三家のうちの1体という構成であることが学校最強大会で確認できる。それが番外編となると、ノココッチとミミズズが別のポケモンと交代している。変更後のポケモンはジャラランガ、およびプレイヤーが選んだ御三家によってアブリボン、ミロカロス、ヨノワールのどれか1体となる。

これらのポケモンはパルデア地方に生息していないため、主人公たちとキタカミの里を訪れたタイミングで捕獲したと見られる。一方で当該のポケモンはキタカミの里ではレベル60台で登場するが、ネモは86レベルで繰り出してくる。さらにミロカロスやヨノワールは進化させるために通信交換するか、キタカミの里のテラレイドバトルで捕獲する必要がある。つまりネモはキタカミの里に着いてから主人公と戦うまでの間にこの2体のポケモンを捕獲し、レイドバトルあるいはポケモン交換などをこなしつつ、20レベルほど育成したこととなる。


しかしながら、ネモと主人公はキタカミの里に着いてからほぼずっと行動を共にしている。主人公と別行動をしていたのはジュースを買いに行った時と、とある事情で洗脳されていた時のみ。番外編は対戦主体で進むため、プレイスタイルによっては別行動している時間がかなり短くなることもあるだろう。ネモはそんなごくわずかな時間でキタカミの里でバトルの相棒を見つけ出し、育て上げたわけだ。洗脳されつつも本能的にバトル用ポケモンを育てていた可能性さえある。捕獲から育成までの手際が良すぎるネモに対して、上記のような“戦闘狂”とする見方もあってかSNS上では驚きや恐怖など、さまざまな反応が寄せられている模様だ。

ちなみに、ネモと共にキタカミの里を訪れるペパーやボタンの手持ちポケモンは、番外編時点ではそれぞれ約82レベル、約84レベルとネモに比べると少々低い。加えてネモと異なり、手持ちポケモンは3体のみながら番外編以前と同じ。キタカミの里を訪れて早々、新たなポケモンを捕まえて育て上げたネモの異質さも際立っている。さらに、ネモのパーティーはパルデア地方からブルーベリー学園に招待できる特別講師陣にも匹敵するレベルを誇っている。

なおライバルとの戦闘は『ポケットモンスター』シリーズ恒例の要素であり、ライバルの手持ちポケモンの入れ替えや強化がおこなわれること自体は珍しくない。とはいえ今回のネモは物語上でもごく短時間と見られる間に手持ちポケモンの入れ替えと強化を成し遂げており、番外編でも健在のネモのバトルジャンキーっぷりがトレーナーに驚きと恐怖をもたらしているかたちだ。

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』および大型DLC「ゼロの秘宝」は、Nintendo Switch向けに発売中。『スカーレット』『バイオレット』に向けてそれぞれDLC「ゼロの秘宝」が発売されており、「前編・碧の仮面」と「後編・藍の円盤」、そして番外編が配信中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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