マップ破壊FPS『THE FINALS』アプデでゲームパッドのエイムアシスト弱体化。「視点が90度回る」強すぎアシストなどにメス
ネクソンおよびEmbark Studiosは1月11日、基本プレイ無料対戦FPS『THE FINALS』に向けてパッチ 1.4.1を配信した。同パッチでは、本作のゲームパッド(コントローラー)によるエイムアシストに弱体化がおこなわれた。
『THE FINALS』はEmbark Studiosが手がける、基本プレイ無料の対戦FPSゲームだ。PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに、2023年12月8日にリリースされた。本作でプレイヤーは「THE FINALS」と呼ばれるゲームショーに参加し、富や名声を獲得するため、バーチャル空間で熾烈なチーム戦を展開することとなる。さまざまなロケーションを模したアリーナ(マップ)にて、あらゆるものを破壊可能な点が本作の持ち味だ。
本作ではゲームパッドを利用したプレイにおいて、エイムアシストがデフォルト設定で有効化されている。エイムアシストはゲームパッドで敵を狙う際に、ある程度の範囲まで照準が敵を追いかけてくれる仕組みだ。ほかにも本作にはスコープを覗きこみながら敵を狙う際に、瞬間的に敵の位置に向けて移動する「Zoom Snapping」という仕様も実装されている。しかしこのエイムアシストについて、照準が敵に強く“吸い寄せられる”ため狙いを付けやすく「不公平」だと主張する意見も多く存在していた。
今回のアップデートではそうしたコミュニティからのフィードバックを受けて、エイムアシストが弱体化されているという。まずCamera Magnetismなる仕組みの度合いが50%から35%に減少しているとのこと。これによってプレイヤーの照準が敵に吸い寄せられる度合いが低下しているそうだ。またZoom Snappingについても角度に上限が設けられ、急激に90度旋回するという現象が起きなくなったようだ。またこのSnappingする時間が0.3秒から0.25秒に短縮。そしてZoom SnappingはスナイパーライフルのSR-84やショットガンのほか、リボルバーやLH1といった一部武器から削除されているとのこと。
さらに画面に映っていない敵に対してはたらくことのあったエイムアシストが発動する不具合も修正されているという。この修正によって、今後は透明化している敵や隠れている敵をエイムアシストで探すことも難しくなるだろう。
加えて今回のアップデート後は「key re-mapping programs(キーの再マッピングプログラム)」を有効にしている場合、エイムアシストが発動しなくなるという。キーボードやマウスからの入力をゲームパッドのように偽装する「コンバーター」やマクロ作成などの外部ツール対策もおこなわれたかたちだ。
なお今回の調整はEmbark Studiosの開発チームによって、エイムアシストがどのように機能しているかが徹底的に見なおされた結果とのこと。今後もコミュニティによるフィードバックやゲームプレイにおける状況が検証されつつ、ゲームバランスの調整・不具合修正がおこなわれていくのだろう。また『THE FINALS』公式Xアカウントによると、来週さらに大きなアップデートを予定しているとのこと。同アップデートにてどういった調整がなされるかも気になるところだ。
『THE FINALS』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに、基本プレイ無料で配信中だ。