高評価RPGリファイン『ワイズマンズワールド リトライ』Nintendo Switch/PS5/PS4版5月30日発売決定。ジャレコ最後のRPGを徹底再構築
シティコネクションは1月11日、RPG『ワイズマンズワールド リトライ』を5月30日に発売すると発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PS5/PS4で、価格はダウンロード版が3950円。Nintendo Switch/PS5向けにはパッケージ版も発売され、こちらの価格は通常版が4950円、同特装版が8580円(いずれも税込)。なお、PC(Steam)/Xbox One版は2024年内に配信予定となっている。
『ワイズマンズワールド リトライ』は、ジャレコが手がけ2010年にニンテンドーDS向けに発売されたRPG『ワイズマンズワールド』のリマスター版だ。舞台となるのは、外界との交流が絶たれた街ウィザレスト。ここで目覚めた人々は過去の記憶をもたない一方で、街の周囲を囲うダンジョンに潜む怪物に対抗しうる、魔法の知識や技術をもつ。そして人々は魔法を武器にダンジョンに挑み続けるも、外界への出口は見つからないまま100年以上もの時が過ぎていた。
本作の主人公クラウスは、幼少時に森のダンジョンで孤立していた所を魔女ジゼルに保護されたという人物。やはり記憶を失っている彼は、魔法使いとして成長し、やがて力を認められダンジョン探索に挑むこととなる。本作では、属性とチェインが戦略のカギとなるターン制バトルが採用。タイムラインで可視化された各種情報を読み取り、水・火・風・土の4属性と相性を確認して攻め続けるのだ。敵にターンを回さずに味方の攻撃が連続すればチェインが発動し、ダメージ上昇やステータスアップなどのボーナス効果を得られる。
プレイヤーには、魔女ジゼルによって生み出された人造の使い魔である3人のホムンクルスが行動を共にする。美しい妖精のような見た目をした彼女らは、倒したモンスターの魂を定着させる力「アニマフュージョン」をもつ。モンスターの属性・ステータス・スキル・容姿を身に付けて参戦できるのだ。本作では、より強いモンスターの能力を取り入れたり、スキルを継承したりなど、ホムンクルスの強化・育成要素も楽しめる。
リマスター版である本作では、新規のキャラクタービジュアル導入やサウンドのリファイン、画面比率変更に伴うUIの最適化などが実施。BGMについては、インストゥルメンタルユニット「soLi」により全曲アレンジされ、新曲も用意される。
このほかプレイアビリティの向上として、セーブスロットの追加、どこでもセーブ機能の導入、アイテム所持数の制限撤廃のほか、モンスター図鑑からのモンスター再戦機能や、会話テキストのスキップとログ機能も追加される。さらに、クリアセーブデータを引き継いでのニューゲーム機能も用意されるとのこと。
Nintendo Switch/PS5向けパッケージ版について、特装版は「ワイズマンズワールド リトライ キオクノカケラ BOX」として専用BOXにゲームソフトと特典一式が格納。特典には、本作のゲーム内で使われた新規ビジュアルやイラストを多数収録したB5サイズのアート資料集、インストゥルメンタルユニット「soLi」によるフルアレンジ&新曲を収録する2枚組サウンドトラックCD、本作およびオリジナル版のBGMなどの音源ダウンロードコードが収録される。
また通常版・特装版共通の初回購入特典としては、ゲーム序盤の攻略情報をまとめた小冊子「ワイズマンズワールド リトライ 冒険の手引き」がプレゼント。また、シティコネクションの公式オンラインショップであるクラリスショップで購入すると、主人公クラウスのゲーム内ドット絵を使用した「アクリルマグネット」がプレゼントされる。ほかの各店舗でもオリジナル特典が用意されるそうで、詳細は公式サイトを確認してほしい。
本作を手がけるシティコネクションは、ジャレコのIPを現在保有しており、多くの作品を復刻してきた。一方で同社は、リメイクや新作のリリースに比重を置く方針にあり、『ワイズマンズワールド リトライ』は移植作品としての集大成になるという。以前弊誌では同社にインタビューしており、本作の開発が実現した背景や、オリジナル版に登場し話題となった「まこ8」の本作への収録が見送られた経緯などが語られた。興味のある方はこちらもチェックしてほしい。
『ワイズマンズワールド リトライ』は、Nintendo Switch/PS5/PS4向けに5月30日発売予定だ。Nintendo Switch/PS5向けパッケージ版は、本日1月11日より各販売店にて予約受付が開始されている。また、本作のPC(Steam)/Xbox One版は2024年内に配信予定となっている。