SF南極目玉焼きゲーム『Arctic Eggs』Steam向けに正式発表。フライパン片手に“違法目玉焼き”をひたすら焼く

The Water Museumは1月10日、『Arctic Eggs』のSteamストアページを公開した。2091年の南極大陸を舞台に違法な卵料理を調理する、クッキングゲームだ。

デベロッパーのThe Water Museum氏は1月10日、クッキングゲーム『Arctic Eggs』のSteamストアページを公開した。itch.ioで配信中の同名作品の拡張版となるそうだ。


『Arctic Eggs』は一人称視点で繰り広げられる、クッキングゲームだ。舞台となるのは2091年の南極大陸。主人公は南極大陸で身動きが取れなくなってしまった家禽の行商だ。プレイヤーは行商人となって南極大陸を出る方法を探しつつ、お腹を空かせた人たちに対し“違法な卵料理”を提供することとなる。

ゲーム内ではマウスを用いて料理をおこなう。左クリックで卵を落とし、フライパンの上で熱し、マウスを動かすことによってフライパンを回転させる。マウスの感度はマウスホイールによって変更可能だ。フライパンは火にかかっていないように見えるが、ゲーム内の説明では、この回転によって調理に必要な熱が生み出されるという。

そして片面が焼けたのち、卵をひっくり返す。両面が焼ければ自動的に料理が提供される。料理の提供を依頼してくる人によっては、卵だけでなく、ウィンナーやベーコンといったさまざまな食材を料理したり、風味づけにタバコも一緒に焼くように依頼されたりすることも。それぞれの食材によって、異なったフライパンさばきが必要になるかもしれない。

またゲーム内ではただ料理を提供するだけでなく、フィールドを歩きまわったり、人と会話したりすることもできる。料理における食材の奇妙な挙動以外にも、未来の南極に広がる光景を探索する楽しみも本作の持ち味だろう。

 


本作を手がけるのは個人開発者のThe Water Museum氏。本作Steam版はゲームクリエイターが短期間でゲームを作るイベント、ゲームジャムのひとつである「Bigmode Game Jam 2023」にて制作されたゲームをもとにした拡張版(expanded version)となるそうだ。本作についてはThe Water Museum氏のほかに、CDbunker2氏、Cameron Ginex氏、A.B. Marnie氏によって共同で制作されたとのこと。

なおThe Water Museum氏は2023年2月に、鳥となって魚を捕まえる3Dウォーキングシム『IBIS AM』をリリースしている。同作は初代PlayStationなどを彷彿とさせる低解像度の3Dグラフィックが特徴で、レビューにおいてもそうしたグラフィックから醸し出される不思議な雰囲気が評価されている。『Arctic Eggs』でもそのアートワークは引き継がれており、懐かしさを感じるグラフィックで独特なゲームプレイや世界観を楽しめるだろう。


『Arctic Eggs』はPC(Steam)向けにリリース予定。なおitch.ioでは先述のBigmode Game Jam 2023に出展された作品が、ユーザーが任意で値段を付けられるName your own price方式で配信されている。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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