オープンワールドサバイバル『Rust』2月2日のアプデで新装備「バックパック」実装へ。年内予定の新要素も特殊な新モニュメント、複数マップを繋げる「Nexus」システムなどいろいろ

Facepunch Studiosは1月5日、『Rust』のこれまでを振り返りつつ、2024年の展望を明かす公式ニュースを投稿した。日本時間2月2日に配信される見込みのアップデートでは、新たな装備品として「バックパック」が追加されるという。

Facepunch Studiosは1月5日、『Rust』のこれまでを振り返りつつ、2024年の展望を明かす公式ニュースを投稿した。今年も毎月のアップデートが継続されていくそうで、日本時間2月2日には新たな装備品として「バックパック」が追加される見込みだという。


『Rust』はオープンワールド・オンラインサバイバルゲームだ。プレイヤーは石と松明だけを持ったほぼ裸一貫の状態でポストアポカリプス世界に放り込まれ、飢えや渇き、寒さなどに対処しながら生存を目指す。また、プレイヤーの生存をおびやかすのは健康面だけではない。敵対的な野生動物やNPC、そして他プレイヤーとの過酷な衝突もこのゲームの特徴だ。拠点を設立し、クラフトで装備を整えて生き残りを目指す。

本作は2013年12月よりSteamで早期アクセス配信開始され、2018年2月に正式リリースされたタイトルだ。今回の公式ニュースでは、本作の10年間を振り返る統計データが公開。売上が1600万本以上にのぼり、毎月ピーク時に平均15万人以上のプレイヤー数を記録してきたことが明かされた。またこれまでに実施されたコンテンツアップデートは370回以上だという。

また投稿では今後の展望についても伝えられた。まず今年もこれまでどおり、現地時間の毎月第1木曜日にはアップデートが継続して実施されるそうだ。通例どおりであれば日本時間では第1金曜日の未明となるだろう。修正やQoL(遊びやすさ)向上のほか、ホリデーシーズンのイベントも開催されるという。手始めに日本時間2月2日のアップデートでは「バックパック」が実装される見込み。クラフト可能なAttire(服装)系アイテムとして登場するそうだ。バックパックを装備すればプレイヤーはより多くのアイテムを持ち運べるようになるとのこと。


またバックパックは来週から本作のベータである「Staging Branch」にてテスト実装されるそうで、フィードバックを受けながら正式実装に向かうようだ。なお2月のアップデートではプレイヤーが一度に設置できるシェルターの数に制限も設けられるという。戦略性も変化を見せることだろう。

そして2024年内に予定されている新要素も紹介。前哨基地(Compound)のような特殊な新モニュメントのほか、オートバイや新武器の追加、サーバーリストのUI刷新やクランシステムの導入などが予定されているそうだ。また新規プレイヤー向けのチュートリアルシステムもオプションとして実装予定だという。

また2024年にはワールドや環境の改善に主眼が置かれているとのこと。複数回のパッチで渓谷や湖のようなユニークな建築可能エリアの導入や、河川や港湾部などの手直しも予定されているそうだ。自動生成される洞窟や新バイオームなどの追加も計画されているという。

さらに投稿ではユーザーの質問に答えるような形式で、さまざまな要素に関する計画も明かされている。たとえばパフォーマンス面はすぐさま大きく改善することは難しいものの、常に改善に向けた取り組みが進められているという。直近ではメモリー使用量の削減が進められており、2月か3月のアップデートにて環境によってはフレームレートを改善できる予定だそうだ。さらに今年はパフォーマンス改善に焦点を置いた新スタッフ獲得を見込んでいるとのこと。


今回の投稿では新たな仕組みとなる「Nexus」システムについても言及された。同システムではサーバーをクラスタ化してリンクさせ、マップの端まで移動したプレイヤーが別のマップのサーバーに移動できるような仕組みになるという。Nexusシステムを導入することで、たとえば北極専用マップや高度なAIのNPCが存在するマップ、資源が豊富ながら危険な環境のマップなどの実装・運用が期待されているそうだ。この仕組みは既存のサーバー形式に置き換わるものではなく、オプション的な新機能となる予定とのこと。まだ多くの作業が残っているものの、2024年内の実装が予定されているそうだ。

またチート対策については、Epic GamesのEasy Anti-Cheatの開発元と密接に連携しながらチーターの検出・BANのための取り組みが進められているとのこと。チーターやチート開発者に情報を与えないため内容は明かせないそうだが、ほぼ毎月継続して対処されているそうだ。また脆弱性が発見された場合には、数時間以内にホットフィックスもおこなわれているという。そして昨年には、チート対策を含めたプレイヤーサポートチームの規模が倍増したとされる。今年はこれまで以上にチート対策にリソースを割き、抜本的な対策が検討されているとのことだ。

そのほかペットシステムについては対処すべき課題がいくつもあったため中断されており、今年中にはリリースしないことが決定されているという。現在ゲーム内AIのプログラムに強い人員を募集しているそうで、こちらも新たなスタッフと共に導入に向けた取り組みが進められていく計画のようだ。


高い人気を維持してきたこれまで10年間を振り返る統計データとともに、さまざまな展望も明かされた今回の公式ニュース。リリース後11年目に臨む本作がこれからどのような発展を遂げていくのかも注目されるところだろう。

『Rust』はPC(Steam)向けに配信中だ。なお本作はPS4/Xbox One向けにコンソール版が発売されており、こちらはPC版とは異なるペースでアップデートがおこなわれている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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