NCSOFTは現地時間1月4日、子会社のデベロッパーであるNtreev Softを閉鎖する意向を発表した。事業整理の一環として現地時間2月15日をもって同スタジオは閉鎖される予定となり、約70名の従業員に退職が勧められたという。現地各誌が報じている。
Ntreev Softは、韓国を拠点とするデベロッパーだ。ゲーム開発スタジオSonnoriを母体とし、2003年に同スタジオと分割されるかたちでNtreev Softとして設立。SKテレコムによる買収なども経つつ、2012年に韓国NCSOFT傘下となった。
同スタジオは、2004年から2017年までの長きにわたって日本国内で人気を博したオンラインゴルフゲーム『スカッとゴルフ パンヤ』(国内運営はGMOゲームポット・現在日本向けサービス終了)を開発。また、2021年には同スタジオが手がける『トリックスター』シリーズ新作となるMMORPG『トリックスターM』が韓国向けに正式サービス開始されていた。
聯合ニュースなど韓国現地メディアによれば、NCSOFTは現地時間1月4日、Ntreev Softを事業整理の対象として閉鎖することを発表。約70名の従業員が、退職勧告を受けたという。現地時間2月15日をもって同スタジオは閉鎖され、『トリックスターM』『プロ野球 H2』『プロ野球 H3』(いずれも日本国内未展開)など同スタジオ開発・運営作品はサービス終了される見込みとのこと。
NCSOFTは「近年の事業環境を鑑みて、Ntreev Softの整理を決断した」と説明しているとのこと。Ntreev Soft開発タイトルについては、2020年に前述の『トリックスターM』『プロ野球 H3』そして『パンヤM』が発表されたものの、このうち『パンヤM』は2022年に開発中止が告知(youthdaily.co.kr)。こうした動きを受けて、現地ファンの間では同スタジオの状況を懸念する声もあがっていた。