任天堂は12月14日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、ポケモンSV)の大型DLC「ゼロの秘宝」の「後編・藍の円盤」を配信開始した。「後編・藍の円盤」では「前編・碧の仮面」で描かれた物語の続きのほか、さまざまな要素が追加。中でも新ポケモンや、強化を受けたポケモンがさっそく注目を集めている。なお本稿には「後編・藍の円盤」の内容や登場ポケモンに関するネタバレが含まれているため、留意されたい。
「後編・藍の円盤」は『ポケモンSV』のDLCだ。舞台は「前編・碧の仮面」キタカミの里から打って変わってブルーベリー学園となり、主人公はその学園に交換留学をしに行くことになる。校内の海中には「テラリウムドーム」と呼ばれる施設があり、4つの異なる環境に、それぞれの環境に適したポケモンが生息している。
そして「後編・藍の円盤」では新たに「ブルーベリー図鑑」が追加。それに伴って新たなポケモンが追加されたり、過去作に登場していたポケモンが本作に“内定”したりして、多くのポケモンが実装された。そして新ポケモンや新技を習得した既存のポケモンには、特に注目が集まっている。
まず注目を集めているのはパラドックスポケモンだろう。SNS上では、新たに追加されたパラドックスポケモンに言及する投稿が多くみられる。『スカーレット』ではそれぞれエンテイおよびライコウがモチーフになったウガツホムラおよびタケルライコ、『バイオレット』ではコバルオンおよびテラキオンがモチーフになったテツノカシラおよびテツノイワオがパラドックスポケモンとして登場する。
そのなかでも、ウガツホムラの強力さは注目されている様子だ。ウガツホムラはほのお・ドラゴンタイプのポケモン。専用技「かえんのまもり」は、相手からの攻撃を守りつつ、接触技を繰り出した相手に対してやけどを負わせるという効果をもっている。またウガツホムラはこうげきのほか、HPとぼうぎょ種族値がそれぞれ高い。さらにやけど状態の相手は物理技のダメージが半減するため、かえんのまもりを上手く使えば高い物理耐久力を発揮しそうだ。
そしてテツノイワオについても専用技「パワフルエッジ」が注目を浴びている。テツノイワオはいわ・エスパータイプのポケモン。パワフルエッジは「まもる」「トーチカ」などの、相手の攻撃から身を守る技の効果を無視しつつ攻撃することができる。さらに技そのものの威力が95と高いうえ、命中は100。これまでいわタイプで高威力かつ使い勝手の良い物理技は、命中が80のストーンエッジなど不安定な技に限定されていた。一方パワフルエッジは命中が安定しているだけでなく、追加効果までもつ技となっている。
また新ポケモンだけでなく、過去作のポケモンも技の強化などによって一部話題となっている。たとえばラティオスおよびラティアスは、それぞれ専用のエスパータイプ技である「ラスターパージ」「ミストボール」の威力が70から95に上昇した。サイコキネシスより威力が5高くなったうえ、それぞれの追加効果は据え置きとなっている。そのほかメタグロスも、新たにはたきおとすやヘビーボンバーを習得。加えて「ハードプレス」という、相手の体力が多いほど威力が上がる新技なども覚えるようになったため、強化されたポケモンの一体として話題に上がっているようだ。
配信されたばかりの「後編・藍の円盤」ながら、対戦環境に影響を与えそうな強力な新ポケモンや既存ポケモンの強化がさっそく注目を集めているかたちだ。なお「後編・藍の円盤」においては、このほかにも追加実装されたポケモンがさまざま存在。『ポケモンSV』に参入した既存ポケモンのなかで、本作における変化により今後新たに注目を浴びるポケモンも登場するかもしれない。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』はNintendo Switch向けに発売中。『スカーレット』『バイオレット』に向けてそれぞれ有料追加コンテンツ「ゼロの秘宝」が発売されており、「前編・碧の仮面」「後編・藍の円盤」が配信中だ。